子どもと読書についての考察(3)ー速読力を鍛えよう【中・上級編】
速く読めるようになりたい。だれもが一度はそう思ったことがあるはずだ。特に時間が限られた試験問題などはスピードが勝敗を分ける要因の一つになる。速読ができるようになれば、より多くの本に効率よく触れることが可能になるし、学習効率もあがる。
「子どもと読書の考察シリーズ」第3回は、速読トレーニングの中・上級編、日本速脳速読協会を運営する株式会社SRJの山田征輝氏に聞いた。(編集部=峯岸 武司)
速読トレーニング(中級編)
さて、初級編で以下の基準を達成できたら、中級編へステップアップしましょう!
さて、初級編で以下の基準を達成できたら、中級編へステップアップしましょう!
· 文章を「固まり」で区切って読めるようになったと実感できたら · 文章を「固まり」で区切って読みはじめてから3か月経ったら · 1分間で2000文字読めるようになったら |
STEP1 現状の読書速度をチェックする
まずは、今の自分の読書速度をチェックしましょう。タイマーを用意し、1分間で読める文字量を計測します。ちなみに、成人の平均速度は600文字/分と言われています。
STEP2 眼筋のトレーニングをする
自分の読書速度を測り終えたら、次に眼筋を鍛えるトレーニングを行います。以下は手順です。
➊ 胸の前に両手を出し、親指を立てる。顔を動かさないように注意しながら、左右の親指の爪を交互に見る(30秒)
❷ 左手を前に、右手を顔の近くに寄せる。前後の親指の爪を交互に見る(30秒)
➊ 胸の前に両手を出し、親指を立てる。顔を動かさないように注意しながら、左右の親指の爪を交互に見る(30秒)
❷ 左手を前に、右手を顔の近くに寄せる。前後の親指の爪を交互に見る(30秒)
前後左右の間隔は、自分のやりやすい位置で調整してOKです。ただし、親指の爪を見るときはかならずピントを合わせるように意識しましょう。
ちなみに、STEP1~2は初級編と同様です。今の自分の読書速度を計測してから、眼筋を鍛えるトレーニングをしましょう。
STEP3 1行ひと固まりとして読む
STEP2が終わったら、次はSTEP3です。今度は手元にある本を適当に選んでみてください。1行をひと固まりとしてとらえながら読むようにしましょう。これを7~8分程度行います。
1行の文章を瞬時に認識して読むことに慣れてきたら、2行、3行と文章を固まりとして捉える幅を広げていきます。
1行の文章を瞬時に認識して読むことに慣れてきたら、2行、3行と文章を固まりとして捉える幅を広げていきます。
このように、文章をいくつかの固まりにして読むことを「固定読み」といいます。この「固定読み」が視読のトレーニングになります。STEP3が完了したら、再びSTEP1に戻って読書速度を測りましょう。トレーニング前より速くなっているはずです。
STEP1~3は一連のトレーニングです。これを1日10分程度行うようにしましょう。
速読トレーニング(上級編)
以下の基準を達成できたら、さて今度はいよいよ上級編へステップアップしましょう!
以下の基準を達成できたら、さて今度はいよいよ上級編へステップアップしましょう!
· 「1行を固まり」で区切って読めるようになったと実感できたら · 「1行を固まり」で区切って読みはじめてから3か月経ったら · 1分間で3000文字読めるようになったら |
STEP1 現状の読書速度をチェックする
STEP2 眼筋のトレーニングをする
STEP2 眼筋のトレーニングをする
STEP1~2は初級編と同様です。今の自分の読書速度を計測してから、眼筋を鍛えるトレーニングをしましょう。
STEP3 一段落をひと固まりとして読む
一段落をひと固まりとしてとらえながら読みましょう。これを7~8分程度行います。
この読み方ができる=ひと目で認識できる範囲が拡大しているため、目線を文章の中心に置くことで文章の上下左右を一度に認識できるようになっているはずです。そのため、今までのように文にそって目線を上下させる必要がなく、横へスライドさせるだけで読むことが可能です。
一段落をひと固まりとしてとらえながら読みましょう。これを7~8分程度行います。
この読み方ができる=ひと目で認識できる範囲が拡大しているため、目線を文章の中心に置くことで文章の上下左右を一度に認識できるようになっているはずです。そのため、今までのように文にそって目線を上下させる必要がなく、横へスライドさせるだけで読むことが可能です。
STEP1~3は一連のトレーニングです。これを1日10分程度行うようにしましょう。
なお、トレーニングソフトを使って速読を習ってみたい!など速読に関心を持った人は、さらに詳しい情報は下記の協会のサイトから入手できる。