子どもと読書についての考察(2)ー速読力を鍛えよう【初級編】
速く読めるようになりたい。だれもが一度はそう思ったことがあるはずだ。特に時間が限られた試験問題などはスピードが勝敗を分ける要因の一つになる。速読ができるようになれば、より多くの本に効率よく触れることが可能になるし、学習効率もあがる。
「子どもと読書の考察シリーズ」第2回は、どのようにすれば速読ができるようになるのかというテーマで、日本速脳速読協会を運営する株式会社SRJの山田征輝氏に聞いた。
■速読できるようになるためにーー「視読」を鍛えよう!
私たちは「音読」「黙読」「視読」の3つのやり方で文字を読んでいます。
· 音読・・・1つひとつの文字を目で追いながら、声に出して文章を読むこと
· 黙読・・・1つひとつの文字を目で追いながら、声に出さず文章を読むこと
· 視読・・・文字を塊としてとらえ、瞬間的に視野に入れて文章を読むこと
· 音読・・・1つひとつの文字を目で追いながら、声に出して文章を読むこと
· 黙読・・・1つひとつの文字を目で追いながら、声に出さず文章を読むこと
· 視読・・・文字を塊としてとらえ、瞬間的に視野に入れて文章を読むこと
多くの人が実践しているのが黙読です。しかし、速読では「視読」がポイントとなります。
「視読」と聞くと難しいように感じますが、たとえば、私たちは電車に乗っている際、通り過ぎる看板などを瞬間的にとらえることができます。これも立派な視読です。視読は慣れれば簡単に行うことができます。さっそく、次から速読の具体的なトレーニング方法をご紹介します。
速読トレーニング(初級編)
STEP1 現状の読書速度をチェックする
まずは、今の自分の読書速度をチェックしましょう。タイマーを用意し、1分間で読める文字量を計測します。ちなみに、成人の平均速度は600文字/分と言われています。
まずは、今の自分の読書速度をチェックしましょう。タイマーを用意し、1分間で読める文字量を計測します。ちなみに、成人の平均速度は600文字/分と言われています。
STEP2 眼筋のトレーニングをする
自分の読書速度を測り終えたら、次に眼筋を鍛えるトレーニングを行います。以下は手順です。
➊ 胸の前に両手を出し、親指を立てる。顔を動かさないように注意しながら、左右の親指の爪を交互に見る(30秒)
❷ 左手を前に、右手を顔の近くに寄せる。前後の親指の爪を交互に見る(30秒)
前後左右の間隔は、自分のやりやすい位置で調整してOKです。ただし、親指の爪を見るときはかならずピントを合わせるように意識しましょう。
(注意)眼筋トレーニングは長時間続けると目を疲れさせてしまうことがあります。違和感があればすぐに中止しましょう。
STEP3 1行につき2~3つの固まりに区切って読む
STEP2が終わったら、手元にある本を適当に選びます。その中にある1行を選び、切りのいいところで2~3つの固まりに区切って読みましょう。これを7~8分程度行います。
文章をいくつかの固まりにして読むことを「固定読み」といいます。この「固定読み」が視読のトレーニングになります。
STEP3が完了したら、再びSTEP1に戻って読書速度を測りましょう。トレーニング前より速くなっているはずです。
文章をいくつかの固まりにして読むことを「固定読み」といいます。この「固定読み」が視読のトレーニングになります。
STEP3が完了したら、再びSTEP1に戻って読書速度を測りましょう。トレーニング前より速くなっているはずです。
STEP1~3は一連のトレーニングです。これを1日10分程度行うことで、読むスピードが向上するはずです。
(構成=編集部 峯岸武司)
関連記事
広告