「自分のペースで未来創って」通信制高校の魅力を解説 関係者招き桐生で講座 メリーのいえ
多様な背景を持つ生徒の学びを支える教育機関として注目を集める「通信制高校」。その関係者を招いてその魅力を学ぶ講座が9日、桐生市新宿三丁目の市総合福祉センターで開かれた。講師は通信制高校の仕組みや選び方を分かりやすく解説。「雰囲気に惑わされず、自分のペースで未来を創ってほしい」と約20人の受講者に呼び掛けた。
講座を主催したのは、不登校や発達障害など子育ての悩みを抱える人を支える桐生市のNPO法人「メリーのいえ」(小川純恵理事長)。新たな選択肢として注目される通信制高校の現状を伝えようと初めて企画した。
講師は、県内の私立通信制高校など5校でつくる県団体「県私学通信制高校等連絡協議会」事務局長の丸山昌利さん(わせがくPURE副校長)。「はじめての通信制高校ガイド~知ることで見えてくる、新しい選択肢」と題して講演した。
全国の高校生の10人に1人が通信制高校で学んでいる現状について、丸山さんは「不登校経験者の増加もそうだが、多様な価値観が増えている部分はあると思う。自分らしく社会的自立する大人が増えてきた。オンライン化が普及したコロナ禍以降、学び方が多様化したのも後押ししたのでは」と推測した。
また通信制高校について▽最短3年間で74単位取れば、全日制と同じ高校卒業資格が得られる▽週1~5日登校する全日制スタイルやフレックススタイル、ウェブスタイル、自学スタイルなど、さまざまな学び方がある▽具体的な学び方はリポート(日常的な学習)とスクーリング(卒業に必須な対面授業)とテスト(年1回~数回)―などと仕組みを解説した。
さらに通信制高校を選ぶ際のポイントとして▽日常の生徒の対応に当たる先生は何人いるか▽スクーリングはどこで行うか・欠席時の対応は▽オンラインでの対応は可能か▽カウンセリングは受けられるか▽進路未決定者はどのくらいいるのか―などを挙げた。
その上で「頑張り過ぎてほしくない。中学でうまくいかなかった経験のある子が、高校で頑張ろうと無理して疲れてしまうことがある。学校に行けるかどうかで価値が決まるわけではない」「雰囲気に惑わされず、じっくりと学校選びをしてほしい。ぜひ自分のペースで未来を創ってほしい」と訴えた。
保護者に対しても「お子さんを待ち、信じること。家庭と学校が生徒と同じ方向を向いて対応することが大事。完璧な親じゃなくていい」と指摘。「自分も娘が小学校で1年間学校に行かなかったおかげでいろんなことを学べたし、次の世代で子育てに悩む人にお伝えできた。相談できる場所や人を見つけてほしい」と呼び掛けた。
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