本庄東附属中、平成30年度入試から試験科目に「総合」を導入(第2回入試)
5日、本庄東高校附属中(埼玉県本庄市)の学習塾対象の学校説明会が開かれた。
募集定員は男女120名で、第1回入試で60名、第2回入試で40名、第3回入試で20名の募集を計画している。第1回から第3回まで重複して受験することができる。
平成30年度入試の最も大きな改訂点は、入試科目に「総合Ⅰ・Ⅱ」が課されたことだ。「総合」を入試科目に取り入れた背景として、同校は「21世紀型教育が求める、習得した知識を活用する能力を入試で測るため」と説明する。
すでに同校ではカリキュラムにAILと呼ばれる教科融合型で学年縦断型のアクティブラーニングを授業内で取り入れており、大学入試改革に向けた思考力・表現力の養成や協働性や探求心を育む授業改革を進めてきた。今回の「総合」の入試科目への導入はその流れをさらに強化する狙いがあると見られる。
総合が導入されるのは、第2回入試(1月14日実施)。第2回入試では従来の2教科型(国語・算数)または総合型(国語・算数・総合Ⅰ・Ⅱ)の2つの試験方式を選択できる。
総合Ⅰは試験時間30分で配点は60点。ディスカッション形式の分から国語・算数・理科・社会の各要素を持つ問題が出題され、文中の語句についての説明や自分の考えをまとめて解答する論述問題が出される。
総合Ⅱは試験時間30分で配点40点。学校生活の場面を題材とした会話形式の問題文を読み、課題に対してどのような解決法を提案するか、自己と他者をどのように捉え、どんな姿勢で課題に向き合っていくかという課題解決能力を測る論述問題を出題する。
採点方法については思考の過程、論理性、発想力、創造性など多様な観点による評価基準に基づいて加点方式で行われる予定だ。また、同校主催の入試準備会やオープンスクール、学校説明会、受験相談会などのイベントに参加した受験生に対しては、ボーダーライン付近であった場合、合否判定で考慮される。「(同校を)第一志望に考えている受験生はこれらのイベントにぜひ参加してほしい」と同校入試担当は話している。
※ 評価基準例(クリックすると画像が拡大します)
(編集部=峯岸武司)