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高崎高校が今、考えていることー塾関係者の意見交換会から(1)

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高崎高校が今、考えていることー塾関係者の意見交換会から(1)

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2017.11.20 
tags:高崎高校, 高崎高校 入試

 11月14日、高崎高校で塾関係者と学校の意見交換会が実施された。塾側からはうすい学園や早稲田ゼミなどの県内大手塾や高崎市内を中心にした学習塾が参加、学校側は加藤校長、丸山副校長ら高校の管理職が出席した。  

 当日は白熱した意見交換が交わされ、意見交換会は約2時間弱に及んだ。  

 みんなの学校新聞編集部では当日、意見交換された内容を数回に分けて報告する。

 

 ***

 

学校「合格発表が終わった後、保護者から電話があった。自分の家の子が不合格だった。発表会場の場である塾の関係者が集まって、写真を撮っていたり騒いでいたりしていて、とても傷ついたという話があった。あれは何とかしてやめてもらえないか。不合格の子に対して思いやりのある行動をしてほしい」

 

 

塾側「私立医学部の指定校推薦枠の使用状況について」

学校「基本的に指定校推薦枠はかなりある。その中に医学部もある。獨協医科大学、北里大学、聖マリアンナ大学あたりから来ている。ただし、志望者はほとんどいない。私立の医学部は学費もかかる。安いところで1800万くらい。国公立の医学部を志望している生徒は指定校で決まるといかなくては行けないので、ほとんど利用されていない状況だ。群大医学部など国公立の公募推薦はいる。学校としても、推薦よりは実力で一般入試で入ることを勧めている。(医学部以外でも)指定校は本当にいっぱい来ているが、実際に使われているのは早慶などの一部にかぎられており、ほとんどが辞退届を出している」

 

塾側「部活の忙しさと進路に相関関係はあるか」

学校「どちらとも言い難い。激しい部活動、たとえば野球部やサッカー部など忙しくて、なかなか勉強の時間がとれないという子もいるし、逆に、こういう部活に所属しながら現役で東大や医学部に合格する子もいる。実際、去年の例だとバスケット部がインターハイで優勝したが、国公立医学部が2人、自治医科大が1人、東大が1人という結果が出た。ハードな部活に所属しながら入試でも結果を出している子はいる。ただ全員がそういうわけではない」

 

塾側「新大学入試に対応した新高1生のカリキュラムについて何か考えているか」

学校「今度の新高校1年生からセンター試験から大学入学共通テストに変わり、入試の問題に一部記述が入ってきたり、英語の外部試験を取り入れて、という動きがあることはご存知の通り。しかし、まだ実施に関して不明瞭な部分が多いのも事実だ。  

 本校の生徒が目指す大学においては、いまでも非常に記述重視の、思考力・判断力を必要とする入試が実践されている。東大・京大の二次試験の問題は良問で考えさせられる問題で、これが大きく変わるとは考えにくい。高崎高校の指導はこれらの学校の入試にも対応できる指導をしてきたので、今の現状のカリキュラムでも十分対応できるのではないか、と現時点では考えている」

【つづく】

(編集部=峯岸武司)

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