子どもから子ども食堂へ 「ミニきりゅう」通じ食材寄贈
桐生、みどり両市の小学生が仮想のまちをつくって運営する社会体験イベント「ミニきりゅう」の会場で集めた食材を、両市の子ども食堂で役立ててもらおうと、同イベントで「子ども市長」を務めた大久保里胡さん(みどり市立笠懸小6年)らが24日、JR桐生駅構内にある桐生市民活動推進センターゆいを訪れ、子ども食堂の運営者らに目録を手渡した。
ミニきりゅうは、桐生青年会議所(JC、黒澤卓也理事長)の創立65周年と桐生市制施行100周年の記念事業として、11月6、7の両日に桐生市立青年の家で開かれた。両市の小学生延べ350人が参加し、さまざまな仕事で働き、買い物や遊びに消費し、納税するなどの活動を通じ、社会の仕組みを体験した。
子ども市長の大久保さんは、子どもたちによる市長選で「フードバンクの実施」を公約に掲げ、実際に会場で参加者から食材を募集。ジュース56本、缶詰79個、乾麺37袋、菓子70個、インスタント食品、水など十数種類が集まり、これらを両市の子ども食堂に分けることにした。
ゆいは、両市の子ども食堂の運営者らによる連絡会議の会場になっている。食材の寄贈を受けたあいおい子ども食堂の丹羽政文さんは、「今はコロナ禍で食堂を開けず、弁当などを提供しているが、こうした取り組みが私たちの支えになる」と感謝した。
大久保さんは「子どもも大人もおいしいご飯を食べられるように分けてほしい」。副市長のラハマン・ミシャさん(みどり市立大間々東小6年)は「予想以上にたくさんの食材が集まってうれしい」と喜んでいた。
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