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現場に学びの“種”あり 群大理工学部でPBL教育を導入

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現場に学びの“種”あり 群大理工学部でPBL教育を導入

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2021.12.28 
tags:PBL教育, 理工学部, 群馬大学, 群馬大学 理工学部

群馬大学理工学部キャンパス

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 社会で必要とされる実践的な課題解決能力を養おうと、群馬大学理工学部(石間経章学部長)は2022年度から、学部2年(約470人)のカリキュラムに「課題発見セミナー」を導入する。PBL教育と呼ばれる手法で、学生の小グループが3日間、企業に出向き社会人と対話し、問題・課題を発見し、解決に取り組む実践型教育だ。群大理工学部では桐生市・桐生商工会議所・北関東産官学研究会などと協力し、学生の受け入れ先企業を募集している。石間学部長は「企業、学生ともにメリットになるはず。理工系分野に限らず多様な事業所に協力を求めたい」と呼び掛ける。

 

 群大理工学部では今年度の改組を契機に、学部2年の必修科目としてPBL教育の導入を検討してきた。


 その結果、来年度4~9月の前期科目に課題発見セミナーを設定。IoТ(モノのインターネット化)やイノベーション、課題解決手法、論理的思考法、企業リサーチの手法などを座学で学び、8月から9月にかけ、数人1組の小グループで桐生地域の企業を訪れ、課題発見・解決の実習に取り組むカリキュラムをまとめた。


 11月末には、群馬大学理工学部の発展と桐生市の産業振興を目指す「『まちの中に大学があり、大学の中にまちがある』推進協議会」に、PBL教育の推進を目指した分科会を設置。桐生市、桐生商工会議所、北関東産官学研究会などによる支援体制が整えられた。

 

 石間学部長は「学部2年生は、自分がこれから何を研究すればいいのかと、真剣に考える時期。実際の社会に出て、仕事の現場を知り、大人と交わることで、自分を見つめるきっかけになるはず」と期待を寄せる。


 「学生生活をキャンパス内だけで完結させないための仕掛けでもある。学生にとっては、自分がどんな地域で暮らしているのかを知る機会になるし、事業所にとっては地域全体で学生を育てる意識の醸成につながればいい」とも。


 当面の課題は470人の学生を受け入れる企業の確保。理工学部・市・商工会議所では現在、ホームページや書面などを通じ、各事業所に協力を呼び掛けており、2月中には参加企業向けの説明会を開催する予定だ。


 問い合わせは群馬大学理工学部の楯さん(電0277・30・1003、ファクス30・1041、メールm-tate@jimu.gunma-u.ac.jp)まで。桐生市ホームページ内「産学官連携施策」からも応募可能。

 

【メモ】PBL(Problem Based Learning)教育とは具体的な課題・問題を探求し、その解決を図るという実践的な学習手法。

 

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