【塾の先生コラム】オモイヲコトバニ◇前編(館林・進学塾クエスト)
こんにちは!
館林市の北西部、県立館林美術館の近くで小1生~高3生を対象とする「進学塾クエスト」を運営しております古口徳夫と申します。今年初めての連載です。本年もよろしくお願いいたします。
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【写真】進学塾クエスト 古口徳夫塾長
たまに聞かれる質問に「公立と私立の入試問題はどっちが難しいんですか?」というのがあります。結論から言うと、問われている内容自体は「佐日」「白鴎」のレベルの方が公立より高いです。特に私立は重箱の隅をつつくような問題も出たりするので、しっかりとした学習を進めていかなければなりません。そうすると「公立の方が簡単なんですね」という考えが生まれてくることも。でも、答えは「ノー」です。出題形式に大きなちがいがあるのです。
社会を例に挙げてみます。
ご両親からすると「社会・理科なんて覚えればどうにかなるんだから、どんどん暗記しなさい」と思われるかもしれません。でも、以下のような問題に対してはいかがでしょう。
問題 A、Bの国のような発展途上国に対して、日本などの先進国の政府が行っている経済協力のことを何というか、書きなさい。また、このような経済協力には、資金援助だけでなく、人員派遣による国際協力がある。将来、あなたがA、Bのような国で援助活動をするとしたら、どのようなことが考えられますか。図の「日本とA、B国を比較した資料」をもとにして、具体的に書きなさい。
※識字率:原則として15歳以上の国民のうち、読み書きができる人の割合。
※乳児死亡率:出生児1,000人当たり、満1歳に達する前に死亡した数。
(世界国勢図会1999/2000年版より)
まずは経済協力についてですが、これは暗記していれば「ODA(政府開発援助)」とすぐに答えが出ます。
では、次の設問についてはどうでしょう。答えが浮かぶでしょうか?
① 農業技術者をおくってあげる
② 学校を作ってあげる
③ 医師の派遣・薬を送ってあげる
こういう答えが本当にたくさん出てきます。そして、こんな答えが見つかると必ず私はこう言います。
「お~! あなたって総理大臣か大富豪だったんですね! 大変ご無礼いたしました~!(^_^)」
ここで大爆笑\(^_^)/ 間違えた人も含めて腹筋がツルくらい笑い転げます。
問題をよく読むと「将来、あなたが援助活動をするとしたら」とヒントが出ているではありませんか!! よって答えは……。
(つづく)