【塾の先生コラム】オモイヲコトバニ◇後編(館林・進学塾クエスト)
こんにちは!
館林市の北西部、県立館林美術館の近くで小1生~高3生を対象とする「進学塾クエスト」を運営しております古口徳夫と申します。今回のコラムは前回からの続きです。
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【写真】進学塾クエスト 古口徳夫塾長
よって答えは……
① 穀物の収量を上げるために、農業や農薬のことを学んで教えてあげる。
② 識字率を上げるために、英語を勉強して教えに行く。
③ 医者(看護士)になって、現地で医療活動を行う。
といった感じになります。
この頃の入試問題(特に公立高校)はどの教科においても、覚えたものを使いこなす能力がどれだけ身についているか。コトバで「相手に伝わるように(←これが何より大切)」書き表すことができるのか。ということを主眼として作られる傾向にあります(=表現力重視)。英語の自由英作文は典型的な例です。ですから、問題の意図をくみ取り、それに沿った答えを書けなければ、どんなに知識量があっても、得点には一切結びつきません(たくさんの暗記はもちろん重要です)。
群馬県の公立入試問題は、全国でも5本の指に入るくらい、記述問題の占める割合が多いです。ですから、ほとんどが選択式(佐日・関学はマークシート式なので、国語であっても一文字も文字は書きません)の私立学特でよい結果を残せても、表現力がなければ、高得点はとれないようなしくみになっています。
弊塾では1月中旬より「公立過去問演習」を始めています。演習1回目は全員がボロボロです。「コトバが足りないね」「イイタイコトはわかるけど、日本語としてヘンだよ」と言われてがっかりしてしまう子もいます。そこで自分の読解力・表現力のなさに気づき、そこから「ホントの本気」で日々の学習に取り組む人が多いのが毎年のパターンです。
中3生はたくさん考え、コトバにしてください。先輩たちはみんな抜け出しています。できる! 大丈夫!(^_^)v
では、他の学年はどうするか。
答えは簡単。普段から「きちんとしたコトバであらわす」ことです。お母さんに「土曜は部活なの?」と聞かれたら「うん」だけでなく、「〇〇中で××中と練習試合があります。お昼をはさむのでお弁当お願いします」などと言ってみましょう。
特に男子諸君! また、人から何かを聞いたらこっくりうなずくだけでなく、「コトバ」で答えてください。男女問わず普段から口数が少ない子は特に注意してみてね。日記や文章などを書くのが好きならばいいと思いますが、「口べたな子に記述上手はあまりいない(反対に口数が多すぎてもまとまりのない文章を書くことが多いです)」 これが私の正直な感想です。
いずれにせよ、ご家庭では親御さんも含めて「きちんとコトバにする」ことにご配慮ください。「うなずくのは返事ではない!」ということを常に気に留めておくことが大切です。「何かあったらメモを残す」ということも大変有効です。
カゼの季節です。気をつけていきましょう(^_^)b!