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【樹徳高校】女子運動部員向けに健康講座 正常な月経、栄養管理など学ぶ

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【樹徳高校】女子運動部員向けに健康講座 正常な月経、栄養管理など学ぶ

スポーツ

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.01.21 
tags:樹徳高校, 樹徳高校 女子アスリートへの健康管理指導

女子運動部員を対象とした健康管理指導の講座が行われた樹徳高校

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 樹徳高校運動部の女子生徒を対象とした講座「女子アスリートへの健康管理指導」が14日、同校で行われ、陸上競技やバドミントン、バスケットボールなど各運動部に所属する1、2年生約30人が受講。同校の青山茉衣養護教諭と食育・スポーツフードアドバイザーの小暮華恵さん(高崎市在住)から、健康と正常な月経、栄養管理などを学んだ。


 熱心に部活に取り組む女子生徒から、青山養護教諭へ健康管理などの相談が増えていること受けて企画された。青山養護教諭の高校時代の同級生で、スポーツする子どもや保護者らに栄養管理指導やサポートを行う小暮さんが講師を務めた。


 思春期の健康と月経について青山養護教諭は、周期や血量など正常な月経の目安を説明。


 運動によるエネルギー不足や体重減少などに伴い、女性ホルモンの一種、エストロゲンが減ることで無月経になりやすくなる。エストロゲンは骨を丈夫にする作用もあり、長期の無月経は骨密度の低下を招く。青山養護教諭は「子宮や卵巣の発達が停止し、将来妊娠しづらくなるリスクもある」として、無月経が続く場合は病院への受診を呼び掛けた。

【写真】女子運動部員を対象とした健康管理指導の講座の様子


 後半は「からだと食」をテーマに小暮さんが解説。骨や筋肉などの成長を促進する成長ホルモンは、健康的な体の維持にも必要となる。高校生の年齢である16、17歳ごろは骨などが成長する大事な時期で、成長ホルモンが分泌されるポイントは睡眠時と運動後の二つ。小暮さんは「7~8時間の睡眠、適度な運動、太陽の光を浴びることを意識してほしい」と話した。


 月経がこない、周期が遅れるといった原因にはホルモンバランスの乱れがある。睡眠不足や過度なストレスなどがあるなか、食生活が最も影響される。


 人間の血液は、脳や心臓など生命維持に必要な場所に優先的に送られるが、妊娠していない女性の子宮への順位は低くなる。偏った食事や栄養が取れていないことで、体に十分な血液がつくられず足りなくなり、無月経や貧血になってしまう。


 自身の運動量や活動量に対して、食べる量が少ないと、体の血液は足りない状態になる。栄養をしっかり取ることでコンディションが整い、けが予防にもなる。小暮さんは「今しっかりと栄養を取ることが、将来の自分の体にもつながる」と話す。


 運動や部活終わりに食べる物として、疲労回復を目的とした食事を取ることが大切。手軽に取りやすいものとして、レモンなどのかんきつ類や酢、梅干しといった「クエン酸」、乳製品や大豆製品の「たんぱく質」、ご飯、パン、麺類の「糖質」がある。おにぎりにミカン、バナナに豆乳など、一つのものに別の何かを組み合わせることでバランスも取れる。小暮さんは「自分自身で、自分の体に何が必要か考えることが大切」と話した。


 講演を終え、陸上部2年の小堀凜さんは「食事や睡眠を大事にすることなど、あまり考えていなかった。一から体を見直したい」と振り返った。

 

 

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