受験シーズン真っ只中! SDGsについては事前にしっかりチェックしておこう
受験シーズン真っ只中である。受験生は最後の追い込みで、日々勉強に励んでいるはずだ。
さて、教科の学習に加え、事前にチェックしておいてほしいテーマがある。SDGsだ。
SDGsについては、学校教育の中でも重要なテーマになっており、多くの教科書の中で取り上げられている。その意味で、公立中高一貫校の入試であれば、適性検査や作文、パーソナルプレゼンテーションなどの試験で題材として扱われる可能性は十分にありうる。
たとえば、SDGsの掲げる「17の目標」の中から1つを取り上げ、「あなたならどのような活動をするか」といった記述問題は十分に考えられるだろう。
<注>記事配信後、読者の方から今年の四ツ葉学園のパーソナルプレゼンテーションの事前課題が「SDGsにおいて自分ができること」というテーマだったと指摘がありましたが、以下2点の理由で、記事は修正せずそのままの状態にしておきます。
①本記事執筆にあたり、四ツ葉学園の事前課題を踏まえて書いたわけではないため。
②SDGsという題材が入試でホットな題材であることの裏づけになるため。
もちろん、これは公立中高一貫校に限った話ではなく、高校入試や大学入試でも同様だ。
公立高校の前期入試であれば、総合問題の中で出題テーマで扱いやすいテーマであるし、後期入試についても、社会や理科のみならず、国語や英語の長文問題として出題されるかもしれない。実際に全国の入試問題を見渡すと、SDGs関連の問題は増加傾向にある。
大学入試であれば、2次試験の小論文や英語の長文テーマとしても親和性がある。
SDGsが掲げる17の目標
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsそもそもが課題解決型の取り組みで、新学習指導要領が掲げる「子どもたち自ら課題を見つけ、自ら学び考え実行する力」の育成という観点と重なりが大きい。むしろ、SDGsなどグローバル課題と真剣に向き合っていかなければいけない時代だからこそ、日本の教育も課題解決型にシフトしてきたという言い方の方が正確だ。
こうした流れは当然、入試にも反映される。なにしろ、SDGs自体が教科横断的で課題解決型の取り組みなので、出題者からすれば非常においしいテーマである。放っておくわけがない。
もちろん入試に出題されるされないに関わらず、SDGsについて詳しく知っておくことは、今後、グローバル社会を生きていくうえで、不可欠なことだ。SDGsを学ぶことで、「自分が世界や社会にとってどう関わっていくべきか」「自分が世界に対して貢献できること」を考えるきっかけにもなるだろう。
なかには「そもそもSDGsって何?」「17の目標って?」と思っている受験生もいるかもしれない。
そんな受験生にとって、おすすめのサイトが日本ユニセフ協会の運営する「SDGsクラブ」だ。このサイトを活用すれば、17の目標について基本的なことから学ぶことができる。動画やイラストをふんだんに使って、様々な視点から分かりやすくSDGsについて教えてくれるサイトだ。
群馬の公立中高一貫校を受験する小学生にとってはこの記事の配信日は前日にあたる。前日だからできることは限られているけれど、このサイトを息抜き程度に眺めてみるのもいいかもしれない。
(SDGs CLUBサイトのトップページ)
(文=峯岸武司)