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連作短編集の2作目「給食アンサンブル2」出版 如月かずささん─群馬・桐生市出身

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連作短編集の2作目「給食アンサンブル2」出版 如月かずささん─群馬・桐生市出身

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.10.18 
tags:五十嵐大介, 児童文学作家, 如月かずさ, 給食アンサンブル2

如月かずささんの新刊「給食アンサンブル2」

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 桐生市出身の作家、如月かずささんの新刊「給食アンサンブル2」が12日、光村図書出版から出版された。給食をテーマに中学生の揺れる心情を描いた連作短編集の2作目。表紙や扉の絵は前作に続き、漫画家の五十嵐大介さんが手がけた。


 如月さんは1983年、桐生市生まれ。桐生高校、東京大学教養学部卒業。「サナギの見る夢」で講談社児童文学新人賞佳作、「ミステリアス・セブンス―封印の七不思議」でジュニア冒険小説大賞、「カエルの歌姫」で日本児童文学者協会新人賞を受賞。児童文学作家として活動し、作品に「パペット探偵団事件ファイル」シリーズ(偕成社)、「怪盗王子チューリッパ!」シリーズ(同)、「なのだのノダちゃん」シリーズ(小峰書店)などがある。現在、桐生市在住。


 それぞれに悩みを抱えた中学2年生の男女6人が主人公。給食をきっかけにほんの少し成長していく彼らの揺れる心情を細やかに描いた。中学1年生を主人公にすえたシリーズ1作目の登場人物も描かれ、彼らのその後の様子に触れることができる。


 「いつか書きたいと思い続けてきた」という2年生編だが、新型コロナウイルスの感染拡大により、机をくっつけてにぎやかに食事をとる給食の風景が現実に戻っていない中、「世に送りだすことに迷いもあった」と語る如月さん。それでも「物語は現実を写しとるものであると同時に、願いを映しだすものでもある」と、「かつてのような楽しい給食の時間が一日も早く戻ることを願って」、この物語を書いたという。


 「くじらの竜田揚げ」など懐かしいメニューも登場する同書。如月さんは「子どもたちだけでなく大人の皆さんにも、懐かしい給食の味を思い出しながら読んでいただけたらうれしい」と話している。


 作品は188ミリ×128ミリで、208ページ。定価1320円(絵仕込み)。

(桐生タイムス)

 

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