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「“なぜだろう”を大事に」 児童発表にエスムラルダさん助言 大間々東小のSDGs研究

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「“なぜだろう”を大事に」 児童発表にエスムラルダさん助言 大間々東小のSDGs研究

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.10.17 
tags:SDGs, オンライン授業

オンライン授業に登場したエスムラルダさん。子どもたちにアドバイスした

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 さまざまな背景を持つ大人たちをオンライン授業でゲストに招き、子どもたちが社会課題に気付いて自ら考えるためのアドバイスをもらおう―。そんなユニークな取り組みが、みどり市立大間々東小学校(大川博靖校長、全校児童429人)で始まっている。13日には、ドラァグクイーンでエッセイスト、脚本家のエスムラルダさんがオンライン授業に登場し、子どもたちに「〝なぜだろう〟と思う気持ちを大事にして」などと語り掛けた。


 「びっくりした?」「びっくりした!」「女性だと思ったら、男性だったので驚いた」。誇張したメークに華やかな衣装のエスムラルダさんがオンライン画面に登場すると、子どもたちから驚きの声が上がった。


 性差を超えて「なりたい自分」を表現するドラァグクイーン。エスムラルダさんは幼いころから好きだった歌や芝居が仕事になった自らの経験を振り返り、「こうなりたいという思いを大切に」と語り掛けた。


 さらに「自分の声が嫌いで、人前で話すのが苦手だった自分が今こういう仕事をさせていただいている。自分の苦手なことや嫌いなことが、後になって生きてくることがある。希望を忘れないで」と訴えた。


 貧富の差をテーマにした子どもたちのSDGs(持続可能な開発目標)発表を聞いたエスムラルダさんは「もし自分がお金持ちだったら? 逆にお金がない人だったらどうする?」と身近なテーマに置き換えて逆質問した。

エスムラルダさんの熱のこもった話に聞き入る4年生児童ら(大間々東小体育館で)


 その上で「世の中にお金がない人と、もらいすぎている人がいることに気付いたら、〝なぜだろう〟と考えてほしい。良い世の中に変えていくには、どうしたらいいだろうと考えることが大事」とアドバイスした。


 貧富の差をテーマに発表した同小4年の星野日向子さん(9)は授業後、「自分がお金持ちだったら募金しようと思うけど、もしお金がない人だったら、どうしていいか分からない。(貧富の差が出るのは)なぜなんだろう。もっともっと考えてみたい」と話した。


 同校は県教委のICT(情報通信技術)活用推進事業のモデル校として今年度、さまざまなキャリアの大人たちとともにSDGsを学びながら、研究発表を磨き上げるユニークな授業を2~6年生対象に展開している。


 10月6日から11月4日まで、オンラインなどを活用してパラリンピック選手や作曲家、タレント、キャビンアテンダントなどを招いての授業を実施中。3学期に行う子どもたちのSDGs発表に役立てたい考えだ。

 

(桐生タイムス)

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