子のネット利用、大人が関心を 群馬・東毛人権教育指導者研修会
2022年度の第2回東毛地区人権教育指導者研修会がこのほど、桐生市市民文化会館(美喜仁桐生文化会館)スカイホールで開かれ、情報教育アナリストの長谷川陽子さんが「知っておこうネットのアレコレ」と題し講演した。
東毛地区の人権教育の現状について情報を共有し、指導者としての資質向上を目指す取り組み。東毛地区人権教育推進連絡協議会が主催、県教委と桐生市教委が共催した。
桐生・みどり両市をはじめ東毛4市5町の人権教育推移組織員や学校教育・社会教育・福祉部局の関係者ら100人が参加。大泉町の人権教育の取り組みについて、担当者からの現状報告を共有した後、長谷川さんがインターネットによる人権侵害をテーマに知見を披露した。
各地の児童・生徒やPTAと対話経験のある長谷川さんは、「子どもが利用しているSNSがどういうものか、大人はぜひ知っておいて」と呼び掛け、「子どもにとって最強のフィルタリングは親からの声かけ」であり、周囲にいる大人の目こそが大切だと指摘した。
情報端末を子どもだけのものにせず、「例えば大人の端末を子どもに貸し、使ったら返すルールをつくれば、使わない時間を自己管理できるようになる」とも。ネット利用のルールとは、リスクとは何なのか、「具体的に説明してあげないと子どもには理解できない」と、体験談を交えながらアドバイスを送った。
(桐生タイムス)
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