オンラインで認知症サポーター養成講座 特養とネットで結び菱小4年生
認知症を正しく理解し、本人とその家族を見守る応援者となる「認知症サポーター」の養成講座が2日、オンラインで行われた。特別養護老人ホーム菱風園(桐生市菱町一丁目)の副園長で認知症介護指導者の松井泰俊さんを講師に、菱小学校の4年生31人は誰もが安心して暮らせる地域に向けて理解を深めた。 この日は菱風園と菱小学校の教室をオンラインでつなぎ、画面を通して実施。講座は高齢者福祉について学ぶ、総合的学習の一環として行われた。
認知症は現在の医学では完治ができないとされる、脳の病気。一方で、周りの人の接し方や環境で症状が変わる。講座では、認知症の人は、月日や場所、人などが分からなくなることで不安を抱えていること、急がせないことや手助けすることの大切さなど、菱風園のスタッフによる寸劇も交えながら、認知症について分かりやすく伝えた。
児童に向け「みんなで助け合うことがよいまちづくりになる」と松井さん。「小さな、少しの親切は、困っている人にとって大きなもの。友達など誰かと一緒にやさしい気持ちで声をかけて。菱町に暮らすお年寄りは幸せになる」と呼び掛けた。
【写真】菱小の児童に向け、オンラインで講座を行う松井さん(菱風園で)