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「人生、やるかやらないか」ー桐商開校記念行事で同校OBでホットランド副社長の荻野哲さん講演

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「人生、やるかやらないか」ー桐商開校記念行事で同校OBでホットランド副社長の荻野哲さん講演

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.05.04 
tags:桐商, 桐生商業 荻野哲, 桐生商業高校 開校記念

桐商開校記念行事で同校OBでホットランド副社長の荻野哲さん講演

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 桐生市立商業高校(林順一校長)の開校記念行事が26日、同校体育館で行われ、同校1996年卒でホットランド副社長の荻野哲(さとし)さん(48)が講演した。桐生市発祥の同社がたこ焼き専門店「築地銀だこ」を成功させるまでの歩みを紹介しつつ、「何度失敗したか分からない」「人生やるかやらないか。迷ったらやる方向に踏み込んで」と後輩たちに呼びかけた。
 同校は1940年3月の創立で、卒業生は2万6647人。この日の開校記念式典で、林校長は「ぜひこの機会に、各界で活躍する本校の歴史を学び、伝統の重みを感じてほしい」と呼びかけた。 

【写真】挑戦することの大切さを訴える荻野さん(桐商体育館で)

 コロナ禍を経て5年ぶりに行われた記念講演で講師を務めた荻野さんは桐生市出身。20歳で同社に入社して銀だこを創業し、取締役副社長として年商380億円超に成長した同社を率いる。

 荻野さんは入社当初を振り返り、「給料は『自分の時間を切り売りして得られる我慢料』と思っていたが、自分の作った物をおいしいと喜んでもらえることが、働くことへのやりがいになっていった」と語った。
 ただ、事業は必ずしもうまくいかなかった。あるとき社長が、いろんな商品を販売するのを辞め、たこ焼き一本に絞ると決断。焼きたてで絶対においしいレシピを作るよう商品開発を命じられた。


  軽井沢に出した狭いプレハブの店舗兼倉庫兼住まいで、たこ焼きを売りながら商品開発に明け暮れる日々。「外がカリっとして、中がトロっとした銀だこのレシピは、軽井沢のプレハブで生まれた」と明かした。

 自信作はできたのに、今度は店が出せない。ショッピングセンターやサービスエリアなどを回るも、何度も門前払いされた。銀だこ1号店はアピタ笠懸店。ここで売れたことで事業が軌道に乗ったという。

 荻野さんは「やらないで叱られるのではなく、やってしかられる人間になって。やらない選択は簡単。やる選択をしないと人生は変わらない。人生はやるか、やらないか。中間はない。迷ったらやる方向に踏み込んで」と語った。
 さらに自身の半生を振り返り、「失敗したからこそ成長がある。ホットランドは何度失敗したか分からない。何百億円損したか。でも、それがあるから今がある。結局はやるか、やらないか。やる方向にぜひ行ってほしい」と訴えた。

 

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