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桐工が90周年の節目祝う 同窓会がマイクロバス贈呈  OBの高柳さん記念講演も

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桐工が90周年の節目祝う 同窓会がマイクロバス贈呈  OBの高柳さん記念講演も

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.05.04 
tags:桐工, 桐生工業高校, 桐生工業高校 開校90周年

開校記念式典で島校長にマイクロバスの目録を手渡す腰塚同窓会長(桐生工業高校体育館で)

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 県立桐生工業高校(島秀有校長)の開校90周年記念行事が2日、同校体育館で行われた。同校同窓会(腰塚富夫会長)が同校にマイクロバス1台を寄贈することを発表。同校1966年卒で、広島県で界面活性剤製造会社を営む高柳恒五郎(つねごろう)さん(77)が「あいさつ、笑顔、感謝」と題して記念講演し、「ふだんの行動で出会いが変わる。ぜひ実行してみて」と後輩たちに呼びかけた。

 同校は1934年に設立され、44年に夜間部を新設。終戦後の48年に新制高校として現校名となり、68年から女子の入学が許可された。現在は全日制の機械科、建設科、創造技術科(電気コース・染織デザインコース)、定時制の工業技術科があり、卒業生は2万2千人を超える。
 記念式典では島校長が「専門技術を大切にする開校当時の校風を守り、時代に即した教育方法を取り入れる挑戦を続け、現在がある。歴史と伝統を振り返り、多くの先輩に支えられていることを自覚し、桐工で学んでいることに誇りを持とう」と在校生に呼びかけた。
 腰塚同窓会長は同窓会を代表し、7月の納車を予定するマイクロバス1台の目録を島校長に贈呈。同会長は「バスを使って今以上に活躍の場を広げてほしい。校庭西側の桜は開校当時に植樹され、今年も満開の花を咲かせた。90年咲き続ける桜のように、みなさんの将来も花咲くことを願う」と祝辞を述べた。
 生徒会長の新藤悠樹さん(3年)は「老朽化したマイクロバスが新しくなり、生徒一同うれしく思う。授業や部活動で活用させていただき、より充実した学校生活を送って大きな成果が出せるよう頑張りたい」とお礼のあいさつをした。

【写真】体験談を交えながら笑顔で記念講演するOBの高柳さん(同校・体育館で)

 記念講演で講師を務めた高柳さんは旧赤堀村香林(現伊勢崎市香林町)出身。66年に同校の色染化学科(現在の染織デザインコース)を卒業後、京都にある東レの関連会社などを経て、デニム産地の広島県福山市に界面活性剤製造会社「日動化学工業」を創業し社長を務める。

 ジーンズ加工やクリーニングカバー製造販売などを手掛けるほか、岡山県倉敷市に設立した別会社では特殊な導光板を製造販売。カンボジアで農業の近代化や機械化を指導して現地農家の生活向上に貢献するなど多方面で活躍する。
 高柳さんは「あいさつ、笑顔、感謝を忘れずに。ふだんの行動で出会いが変わる。良い出会いは良い将来につながる。自分もそうだった。出会いは大切。ぜひ実行してみてほしい。世の中が変わるから」と熱心に呼びかけた。

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