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【学科研究】商業高校ってどんな学科?◆伊勢崎商業高校を事例に

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【学科研究】商業高校ってどんな学科?◆伊勢崎商業高校を事例に

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.06.02 
tags:伊勢崎商業, 利根商, 前橋商業, 学科研究シリーズ, 富岡実業, 市立太田, 桐生商業, 館林商工, 高崎商業

 高校にはさまざまな学科が存在します。「学科研究シリーズ」はタブロイド判「みんなの学校新聞」(24年7月上旬発行予定)と連動して、さまざまな学びのスタイルを解説していきます。今回は数ある学科の中の一つ、「商業系の学科」について、県立伊勢崎商業高校の安原淳和先生にお話を伺いました。

 

職業系専門学科のスクールミッション(公立高校)

◆実践的・体験的な職業教育を通して、各分野における専門的な知識と技術を身に付けることができる高校
◆地域や産業界と連携した探究的な学習を通して、職業人としての豊かな人間性と課題解決力を身に付けることができる高校

 

 商業高校ではビジネス社会に通用する人材の育成をはかっています。商業科目は高校からスタートするので、勉強が得意な子だけでなく、苦手な子も改めてスタートを切れるのが魅力です。1週間の半分程度が商業科目で残りは英語などの普通科目を学びます。全商簿記、実用英検、ITパスポートなど、どの商業高校も資格取得に力を入れています。

 伊商の場合は、1年次は全員が同じカリキュラムで、普通科目と商業系の基礎科目をバランス良く学びます。2・3年次は商業・会計・情報処理の3つのコースから自分の希望するコースを選択します。

【表】伊勢崎商業高校の1年生時の時間割の例 専門学科の教科以外に普通科目の授業もある。

 商業科はお金や商品の流れを幅広く学ぶため、マーケティング・経済学・プログラミングなどの専門科目を学びます。

【写真】合格を喜ぶ生徒たち(伊商ニュース 2022年2月4日号より引用)

 会計科は企業のお金の記録や管理を詳しく学ぶため、財務会計や管理会計、プログラミングなどの専門科目を学びます。会計科は県内では高崎商業高校と本校のみで、2022年には日商簿記2級の全員合格を達成しました。

 商業科や会計科でもプログラミングは学べますが、情報処理科ではコンピュータについてさらに詳しく学ぶことができます。

 いずれのコースでも資格取得に力を入れています。

 机上の学習だけでなく学校行事などの場面でも学んだ内容を活用できるのが商業高校の醍醐味かもしれません。商品開発の授業もあって、企業とコラボして商品開発について学び、いくつかの商品は店頭で販売されることもあります。

 運動部・文化部が盛んなのはどの高校にもあてはまるかもしれませんが、簿記部・ワープロ部・電子計算機部など商業独自の部活動があり、全国レベルの実績をあげています。書道部や茶道部・華道部などもあります。

 卒業後の進路ですが、最近は進学する子が多く、伊商の場合は、4割が大学に進学、3~4割が専門学校に進みます。全商推薦や指定校推薦なども充実しています。

 

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