いじめを防ぐ雰囲気とは? 小中高代表者が意見交換 桐生みどりでフォーラム
いじめを防ぐためにどうしたらいいかを子どもたち自身に考えてもらう「桐生みどり地区いじめ防止フォーラム」が1日、みどり市立笠懸公民館で開かれ、同地区の小中高生38人が班別協議をして意見交換した。発表で子どもたちは「集団の良い雰囲気がいじめ防止につながる」として、「失敗を責めたり冷やかしたりせずに互いに励まし合い、だれもが過ごしやすい雰囲気をつくっていこう」と呼びかけた。
同フォーラムは、桐生・みどり両市内の中学校や高校でつくる桐生みどり地区中高生徒指導対策協議会(会長・荻野葉子大間々高校長)が、2013年度から毎年この時期に開催しており、今年度で11回目となる。
両市内の公立私立を含めた17中学校(2義務教育学校含む)、8高校、1特別支援学校、公立13中学校区を代表する13小学校の児童生徒代表が参加。「集団の良い雰囲気づくりがいじめ防止につながる」をテーマに、8班に分かれて〝良い雰囲気をつくるにはどうしたらいいか〟を協議した。
小中高生が入り混じって構成された各班では、良い雰囲気と感じることとして「個人や集団の成長を自分のことのように喜ぶ」「失敗を責めたり冷やかしたりしない」「全員が納得して楽しめるようにする」「声を掛け合い仲間外れをなくす」などの意見が出た。
班別協議の発表では、各班の子どもたちが「嫌だと思ったらしっかりと相手に伝える人間関係づくりを心掛けたい」「失敗を責めたり冷やかしたりせずに互いに励まし合い、だれもが過ごしやすい雰囲気をつくっていこう」などと、それぞれの思いを訴えた。
2班のコーディネーターを務めた鳥羽田(とりはた)空さん(桐生清桜高校3年)は「まとめ役は初めてだったので難しかったが、なんとか意見集約できて良かった。いじめを防ぐ良い雰囲気づくりとして、個人的には自分から積極的に話しかけることを心掛けている」と力強く語った。