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世界の実力を肌で感じてきたい 吾妻山を駆け上がり、羽ばたく─スカイランニングのユース日本代表 日下泰造さん(16)

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世界の実力を肌で感じてきたい 吾妻山を駆け上がり、羽ばたく─スカイランニングのユース日本代表 日下泰造さん(16)

スポーツ

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.12.09 
tags:スカイランニング, 吾妻山, 四ツ葉学園中等教育学校, 日本代表, 桐生市

 吾妻山から世界へ―。山などを駆け上がるタイムを競う競技「スカイランニング」で日本大会を制し、世界へ羽ばたこうとしている現役高校生の日下泰造さん。日々の練習やスカイランニングの魅力、今後の抱負などを聞いた。

 

 

 ―世界選手権出場を決めた感想は。

 日下 スカイランニングを始めた時から目標にしていたことなので、素直にうれしいです。
 日本と世界では、まだスカイランニングの実力差があるといわれています。発祥国のイタリアで今年行われた一般部門の国別対抗戦でも、欧州の国々が表彰台を独占しました。世界レベルの実力を自分の体で感じられればと思っています。

 

 ―スカイランニングを始めたきっかけは。

 日下 3年くらい前に同じ学校の友達を通じて誘われた「ミネマラソン」に参加したことがきっかけです。ミネマラソンはランニングアプリを使って参加者一人一人が吾妻山を登る催しで、そのとき山を駆け上がる楽しさを知りました。それから吾妻山で練習をしている「Kiryu skyclub 481」に入り、週末を中心に練習を続けています。

 

 もともと走ることは好きで、今でも学校では陸上部に所属して長距離走(3000㍍)を走っていますが、あくまで自分の主戦場はスカイランニングです。ありがたいことに陸上部の顧問の先生の理解がいただけているので、部活では大会スケジュールに合わせて自分で練習メニューを調整しています。スカイランニングを始めてから長距離走のタイムが縮むことは残念ながらありませんでした(笑)。

 

 ―吾妻山などで行っているスカイランニングの練習について。

 日下 基本的には週末早朝に行われる「Kiryu~」の活動に参加し、吾妻山を登っています。回数を重ねたので、登るルートの大きな石や木の根などの位置はだいたい覚えました(笑)。水曜日の放課後は水道山の麓から山頂までの急な坂をダッシュで繰り返し上り下りする「激坂」トレーニングをしています。初めて挑戦したときは3往復が限界で筋肉痛もひどかったんですが、今では5往復できるようになりました。桐生市以外では試合で出掛けた嬬恋村の山や長野県の山、八王子丘陵などでも練習を行っています。

 

 ―スカイランニングの魅力は。

 日下 陸上競技場のトラックと違い実際の地形を走るので、足の運び方などを考えなければならないところが面白いです。山には「顔がある」といわれるほど地形が千差万別で、木の根や段差があったら足をどこに着けばいいか考えなければならないし、山の斜度が厳しい場所は走るペースを早歩き程度に落とさなければなりません。特に下り坂は意識しないと足をくじいてしまいます。地図を見て走るルートを決めたりペース配分を考えたりしながら走る経験は、競技場のトラックを走ることでは味わえません。山の景色を楽しみながら走ることも面白さの一つです。

 

 ―世界選手権の抱負は。

 日下 総合5位以内の入賞を目指します。自分は海外の山を走ることも世界大会の出場も初めてなので、まずは優勝を目指す前に「世界レベル」の大会を楽しんできます。

 

 日下泰造さんは2006年桐生市新里町出身。伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校4年。桐生市の吾妻山を拠点に活動するスカイランニングクラブ「Kiryu  sky club 481」に所属し、10月に長野県山ノ内町で開かれた「2022全日本ユーススカイランニング選手権大会」バーティカル(駆け上り)・ユースB男子で優勝し、日本代表に内定。来年8月にイタリアで開かれる世界選手権出場を決めた。

 

桐生タイムス

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