高校ロボット競技県予選 桐工から2チーム 全国まであと一歩
第32回全国高等学校ロボット競技大会群馬県予選が2日、太田市の太田社会教育総合センターで開かれ、県立桐生工業高校(島秀有校長)のロボット研究部(ロボ研、18人、田中湧基部長)から「トリゴン」と「明星」の2チームが出場。上位2校は10月26、27日に栃木県宇都宮市で開かれる全国大会の切符を手にするが、トリゴンが3位、明星が4位となり、全国大会出場はならなかった。
桐工ロボ研は2022年の県予選で「黒星(ブラックスター)」と「赤星(レッドスター)」の2チームが出場し1・2位を独占。連覇を狙った昨年は「黒星」が3位、「赤星」が4位の結果だった。今年はチーム名を一新し「トリゴン」と「明星」の2チーム体制で出場。リモコン型と自立型、各チーム2台のロボット作りに取り組んできた。
【写真】五重塔建設に挑むチーム「明星」
競技内容は全国大会が開催される栃木県にちなみ、日光東照宮エリアへ特産品に見立てた卓球ボールやゴルフボールを運び奉納したり、5つのメガホンを柱に通し五重塔を建設するなどして得点を競う。競技時間は3分と短く、どの競技に重点を置きどんなロボットを作るのかといった戦略が重要となる。
大会当日は4校6チームが出場。各チーム2回の試技が行われ、得点の高かった点数で順位を競う。1回終了時点で桐工2チームはともに50点を獲得し、同率で全体2位。2回目の試技で両チームとも五重塔建設に挑むが失敗し、得点を伸ばすことができなかった。
他チームも得点を伸ばせないなか、1回目4位の太田工「雷電」が最後に登場。東照宮エリアへの奉納で見事なパフォーマンスを見せ130点を獲得し、逆転で1位となった。
結果は太田工の2チームが1・2位となり、全国大会の切符を獲得。桐工トリゴンは3位、明星は4位となった。
部長の田中さんは「ロボットの完成が大会の2日前になるなど、練習時間が十分に取れなかったことが敗因。来年は後輩たちに全国大会に出場してもらい、部を盛り上げてもらいたい」と話した。