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【コラム】『腹八分目』(神子澤修)

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【コラム】『腹八分目』(神子澤修)

オピニオン

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.10.03 
tags:桐生大学, 桐生大学附属中, 桐生大学附属中 神子澤修, 桐生第一高校

「実りの秋」「味覚の秋」「食欲の秋」に逆行するようなお話をさせていただきます。

 私の母は、6年半前に糖尿病が原因で亡くなりました。たった一人の弟は、3年半前に糖尿病からくる脳梗塞で亡くなりました。二人とも、インスリンを自分で打っていました。

 

 母が生前、私がときより富山の実家に電話をした際のことです。受話器を置く前、必ず私にこう言いました。「修、あと一口食べたいなぁ、と思うところでやめておけよ」と。

 私は、この最後の一言を聞くたびに、「あと一口が、一番美味しいんだ」と心の中で呟いていました。

 ただ、今になってみるとその一言に、母の息子の体を案ずる深い愛情があったことがわかります。愛する息子に食べるな、ということはつらかったと思います。でも、自身が苦しんでいた分、息子にはそうなってほしくない思いが強かったのでしょう。

【画像】写真ACより

 

 よく『腹八分目』で医者いらずと言います。また、人によっては『腹六分目』で老いを忘れる、さらに『腹四分目』で神に近づく、というそうです。『腹四分目』は極端な話としても、せめて『腹九分目』くらいにはしておきたいものです。

 

 結びに、私に管理栄養士の資格を取ろうと決意させたフレーズを紹介いたします。

「以前は、病は気から、現代は、病は食からの時代である。」

 ご家庭でも食について、話題にしてみるというのはいかがでしょうか?

 

 桐生大学附属中学校 校長 神子澤 修

 

プロフィール

神子澤 修(みこざわ・おさむ)

<現職>

桐生大学附属中学校 校長

<略歴>

昭和35年 富山県生まれ

昭和59年 明治大学政治経済学部卒業

昭和61年 桐丘短期大学(現・桐生大学短期大学部)卒業

昭和61年 桐丘高校(現・桐生第一高校) 教職

<資格>

教員資格(社会・家庭・保健)

社会教育主事、管理栄養士、調理師、行政書士、危険物取扱者

産業カウンセラー、食育インストラクター、GCS認定プロコーチ、フードコーディネーター

 

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