清流も「中央、境野、梅田と」4中学区再編に異論出ず 桐生市立小中学校再編で
急激な少子化に備えた桐生市立小中学校の再編を検討するため、同市教育委員会が市内9中学校区ごとに設置した「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」。その清流中学校区検討委の第3回会合が8日開かれた。中央・境野・梅田との4中学校区での再編協議を促す市教委の提案に委員から異論は出ず、来年度から同枠組みで地域協議会を編成する方向性が示された。来年1~2月の第4回会合で正式決定する。
検討委は今年1~2月、市教委が小中一貫校化した黒保根を除く9中学校区に設置。区内小中学校のPTA役員や校長、自治会長らが委員を務める。市教委は各検討委に、中学校区を越えた小中学校再編協議を進めるか否か、枠組みを含め、来年3月末を目安に方向性を出すよう求めている。
東公民館で行われた清流中学校区検討委(朝倉富夫委員長、15委員)の第3回会合では、複数の中学校区での学校統合が必要との過去の同検討委での意見を踏まえ、市教委が「中央・清流・境野・梅田」の4中学校区を一つのブロックとして学校統合の協議を検討してはどうかと提案した。
同枠組みについて、各委員からは「児童数減少の推計を見れば選択肢はそうない」「概ねこの内容で問題ない」「このブロック(枠組み)は理にかなっている」などと肯定的な意見が相次ぎ、別の枠組みでの再編協議を要望するなどの異論は出なかった。
これを受け朝倉委員長は、「来年度から中央・境野・梅田の4中学校区で地域協議会を編成し、学校統合の協議を進めていく」という方向性を確認。来年1月中旬~2月末に開催予定の第4回会合で、最終的な方向性を決めることでまとまった。
検討委の過去の議事録や配布資料は、市ホームページ「桐生市学校規模等適正化中学校区検討委員会」で閲覧できる。