相生は川内と協議へ 中学校区検討委の第3回会合 桐生市立の小中学校再編問題
急速に進む少子化を踏まえて桐生市立小中学校の再編を検討するため、同市教育委員会が市内9中学校区ごとに設置した「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」。その相生中学校区検討委の第3回会合が31日開かれた。川内中学校区との統合協議を促す市教委の提案に対し、委員からは慎重意見は一部出たものの、来年度に両中学校区で地域協議会を編成すべきとの意見が大勢を占めた。各委員は所属団体に議題を持ち帰り、来年1~2月に開催予定の第4回会合で最終決定する。
検討委は今年1~2月、小中一貫校化した黒保根を除く9中学校区に市教委が設置。区内小中学校のPTA役員や校長、自治会長らが委員を務める。市教委は各検討委に、中学校区を越えて小中学校再編協議を進めるか否か、枠組みを含めて来年3月末までに方向性を出すよう求めている。
相生公民館で開かれた相生中学校区検討委(中村清委員長、12委員)の第3回会合で市教委は、相生小が10年後、天沼小が25年後にそれぞれ全学年単学級になるとの児童数推計を提示。「相生・川内」の2中学校区で統合協議を検討してはどうかと提案した。
さらに川内中学校区検討委の第3回会合では、相生中学校区と来年度に地域協議会を編成して統合協議を検討する方向性が出ていることを受け、中村委員長が「来年度に川内中学校と地域協議会を編成するか否か」について各委員の意見を一人ずつ聞いた。
各委員は「(相生中学校区の)児童数推計を見ると、まだ設置する時期ではない」などの慎重意見がある一方で、「川内中学校区から(統合協議の)要請があれば(地域協議会を)編成をする必要はある」「川内を含めて一緒に考えることが市全体の教育環境を整える意味で必要」などと前向きな意見が相次いだ。
中村委員長は「川内中学校区と来年度に地域協議会を編成することに賛同する意見が多数を占めた」と強調。「各委員は所属団体に会議内容を伝えて意見を吸い上げた上で、(来年1月中旬~2月末に開催予定の)第4回会合で相生中学校区としての方向性を最終確認したい」と述べた。
検討委の過去の議事録や配布資料は、市ホームページ「桐生市学校規模等適正化中学校区検討委員会」で閲覧できる。