岩宿文化奨励賞学生部門2024授賞式 6日から博物館で展示
旧石器時代をテーマにした自由研究を表彰する2024年度岩宿文化研究奨励賞・学生部門の授賞式が2日、みどり市笠懸公民館交流ホールで開かれた。優秀研究賞・小学生部門の大間々東小6年・星野日向子さん、鎌倉第二小3年・森睦月さん、中学生部門の高崎第一中1年・新井世絆コーリンさんを始め、ユニーク賞、努力賞の受賞者など18人が表彰された。
「岩宿時代」と呼ばれる旧石器時代研究に功績のあった考古学者らを表彰しようと、旧笠懸町が1992年に制定した「岩宿文化賞」。その一環で、市民レベルの考古学愛好家向けに96年から研究奨励賞、その学生部門を2003年から選考している。
今年度の応募総数は、小学生の部240点、中学生の部62点、高校生の部0点の計302点。
星野さんは「こんな時代があったのか!?~岩宿時代の暮らしをさぐる~岩宿玉手箱」と題し、岩宿時代の人たちの服や食べ物、道具などを調べ、文章だけでなくカードやクイズ形式にまとめ、見る人が考え、楽しめる工夫を取り入れた玉手箱を制作した。
【写真】星野さんの作品「こんな時代があったのか!?岩宿玉手箱」
森さんは相澤忠洋氏が少年時代に一時期鎌倉に在住していたことを知って興味を深め研究。日記形式にまとめ、相澤氏が考古学に興味を持ったきっかけが鎌倉で過ごした少年期にあり、岩宿遺跡発見につながったであろうと推察した。
新井さんは「縄文時代の中室田町」と題して高崎市の中室田又倉遺跡について小学4年生から研究。同市の文化財保護課やかみつけの里博物館の専門家に取材するなど、完成度の高いレポートを作成した。
受賞作品及び賞の候補となった作品を6~17日まで岩宿博物館1階ロビーで展示する。