桜木は広沢と協議へ 中学校区検討委の第3回会合 桐生市立小中学校の再編問題
急速に進む少子化に備えて桐生市立小中学校の再編を検討するため、同市教育委員会が市内9中学校区ごとに設置した「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」。その桜木中学校区検討委(須永伸夫委員長、12委員)の第3回会合が6日、同中学校で開かれた。広沢中学校区との統合協議を促す市教委の提案に対し、両中学校区による来年度の地域協議会設置に賛成する意見が大勢を占めた。各委員は所属団体の意見を集約し、来年1~2月に開催予定の次回会合で最終確認する。
検討委は1~2月、市教委が黒保根地区を除く9中学校区にそれぞれ設置。小中学校のPTA役員や校長、区長らが委員を務める。市教委は各検討委に対し、中学校区を越えて小中学校再編を進めるか否か、来年3月末を目安に一定の方向性を出すよう求めている。
桜木中学校区検討委の第3回会合で市教委は、神明小が9年後、桜木小が10年後に全学年単学級に、桜木中が13年後に全学年2学級にそれぞれ減るとの児童生徒数推計を提示。望ましい学校規模を考慮した場合、「桜木・広沢」の2中学校区の統合協議を提案した。
委員からは「神明小と桜木小の統合が必要。今後を考えると、桜木中も(広沢中と)統合しないと、望ましい学級数(各学年3学級)にならない」などとして、桜木・広沢両中学校区で来年度に地域協議会を設置することに賛成の意見が大勢を占めた。
そのうえで「桜木中学校区の一部には、(広沢中学校区よりも)相生中学校区のほうが距離が近い地域もある」「統合協議は桜木・広沢(両中学校区)でいいが、地域によっては(相生中も含め)どこの学校に通うかを各家庭で選べるといい」などの意見が出た。
このほか別の委員からは「まずは桜木・広沢(両中学校区)で身近なところから話し合いをしたほうがいい。広沢が単独で行くなら、相生とも考えていかなければいけないのかなと考えている」という声も出た。
須永委員長は各委員に対し、「今回の会議内容を所属団体に伝え、意見を吸い上げてもらい、それらの意見を基に次回検討委で方向性を最終確認したい」と説明。委員から異論は出なかった。次回検討委は来年1月中旬から2月末にかけて開催される予定だ。
検討委の過去の議事録や配布資料は、市ホームページ「桐生市学校規模等適正化中学校区検討委員会」で閲覧できる。