「清流、境野、梅田と協議」 中央中学校区の方向性決まる 来年度から〝地域協議会〟に 桐生市立小中学校再編問題
急激な少子化に備えた桐生市立小中学校の再編を検討するため、桐生市教育委員会が市内の中学校区ごとに設置した「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」。その中央中学校区検討委(小幡文弘委員長、12委員)の第4回会議が14日、昭和公民館で開かれた。中央中学校区検討委は清流・境野・梅田の3中学校区検討委に「地域協議会」の編成を要請するとし、4中学校区で小中学校統合を含めた学校規模適正化を検討する方向性を決めた。
検討委は昨年1~2月、すでに小中一貫校化した黒保根を除く9中学校区に市教委が設置した有識者会議。区内小中学校のPTA役員や校長、自治会長らが委員となり、他中学校区と小中学校再編を進める否かを協議した。
第4回会議では、市教委が前回会議で提案した「中央・清流・境野・梅田」の4中学校区での統合協議について、あらためて委員の意見を確認。全委員が同枠組みで来年度から統合協議に入ることに賛同した。
前回会議で一部委員から、川内中学校区を含めた枠組みの検討要望が出ていた件については、
▽川内中学校区では相生中学校区との統合協議を望む声がある
▽川内中学校区では区域内に学校を残したいとの地域意向が強い─ことなどを配慮。川内を除いた「中央・清流・境野・梅田」の4中学校区の枠組みで進めるべきとの意見でまとまった。
その一方で、川内中学校区から同枠組みに入りたいとの要請があった場合に「受け入れる余地は残しておくべき」との意見も出た。
市教委によれば、来年度編成される地域協議会は、各中学校区検討委から正副委員長ら代表者3人ずつが出席する仕組み。地域協議会と並行して各中学校区検討委も並行して開催するが、運営方法は現在検討中という。
今回の会議で糸井広江教育環境課長は「(来年度編成される)地域協議会の協議内容は、各中学校区検討委を通じて地域と共有し、各検討委の代表者を通じて地域の意見を(地域協議会に)反映できるようにしたい」と述べた。
今後の各中学校区検討委は梅田が21日(梅田中)、清流が30日(東公民館)、相生が31日(相生公民館)、境野が2月7日(境野中)、桜木が同10日(桜木公民館)、広沢が同12日(広沢公民館)、新里が同14日(新里中)、川内が同17日(川内公民館)、それぞれ午後2時から開催予定。原則公開で一般傍聴できる。