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部活動の枠組を超えた名門・桐商男子バレー部の新たな試み 地元企業とのパートナーシップも模索

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部活動の枠組を超えた名門・桐商男子バレー部の新たな試み 地元企業とのパートナーシップも模索

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.02.09 
tags:桐商 男子バレー部, 桐生市立商業高校, 田中智宏 桐商バレー部

バレーボールの指導をする田中監督

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 桐生市立商業高校(林順一校長)・男子バレー部監督の田中智宏教諭は地域と共に歩む新たなバレー部を作るため昨年から「桐生ベースプロジェクト」を立ち上げた。地元小中学生のバレーボール教室の開催や地元企業との連携など、部活動の枠組みを超えた地域のスポーツ振興に向けて奔走している。

 

 桐商男子バレー部は選手権大会で20回の優勝実績を持つ、バレーボールの名門チームだ。しかし、近年は一昨年に選手権大会出場したものの、「常勝チーム」と呼ばれるまでに至っていない。田中監督は実績を残し、さらに地域の競技人口を増やすことがチームの使命だと考えている。「そのために何をすべきか」と真剣に向き合い、同プロジェクトを思いついた。


 プロジェクトの一つである地元の小中学生向けのバレーボール教室は、少子化の影響で桐生市内の中学校に男子バレー部がない実状を「何とかしたい」との思いから始まった。現在は月2回ほど桐商男子バレー部と合同で行っている。「子どもたちに、(バレーボールを)楽しむ場所を作りたい」と田中監督は話す。

 同校体育館で行われる練習は小中学生と高校生の交流の場にもなっている。「(さまざまな世代との交流を通して)子どもたちの人間的な成長にもつながっている」と田中監督は手応えを感じている。


 また、昨年から構想を練り、今年1月から本格的に動き始めたのが「応援パートナー制度」だ。地元企業から協賛を募り、その資金を強豪校との練習や有数の指導者の講演の開催など、環境整備のために充当する。協賛企業は同校男子バレー部の練習着に企業のロゴを入れることができる。すでに数社が手を上げているという。
 資金管理や運営の透明性を確保するため、同校男子バレー部後援会長の金子靖一さんに相談したところ、後援会がサポートを引き受けてくれた。
「地域全体でバレーを盛り上げ、桐商バレー部を地域スポーツ振興の拠点の一つにしたい」と田中監督は意気込んでいる。

 協賛などのお問い合わせはtanaka.tom1226◆gmail.com (◆は@)

【写真】田中監督(中央)を囲むバレーボール教室のメンバーと桐商男子バレーボール部の部員たち(桐生商業高校体育館で)

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