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「みんなで歌う最後の時間を大切にしたい」 卒業公演を兼ねて樹徳中音楽部と樹徳高コーラス部、初の合同コンサート開催 

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「みんなで歌う最後の時間を大切にしたい」 卒業公演を兼ねて樹徳中音楽部と樹徳高コーラス部、初の合同コンサート開催 

文化

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.02.16 
tags:樹徳中, 樹徳中学校 音楽部, 樹徳高, 樹徳高校 コーラス部

 樹徳中学校音楽部と樹徳高校コーラス部の合同コンサートが16日、桐生市中央公民館市民ホールで行われた。両部が合同でコンサートを行うのは初めての試み。中学音楽部にとっては初の校外での定期演奏会、高校コーラス部は8年ぶりのコンサート開催とあって、会場には多くの観客がつめかけた。中学3年生、高校3年生の部員たちにとっては卒業を前に最後の公演となった。

 

 樹徳中音楽部はこれまで校内での定期演奏会を14回開催してきたが、「(校外の)大きなホールで歌ってみたい」という部員たちの思いに顧問の田村香央莉教諭が応え、校外での初開催となった。中学音楽部は部員10人と小規模だったので、コロナ禍で長らくコンサートが中止になっていた樹徳高校のコーラス部に「合同で開催しないか」と持ちかけた。この呼び掛けに高校コーラス部が快諾したことで、3部構成、2時間半にわたる大規模コンサートが実現した。


 第1部は合唱ステージで、中学音楽部は昨年の県合唱コンクール中学校部門で金賞を受賞した「風をみたひと」などを披露した。同部部長の早津凜音さん(3年)は緊張の面持ちながらも「(今回の演奏会は)部員みんなで歌う最後の時間。この大切なひとときを心から楽しみ、感謝の気持ちを込めて歌いたい」と意気込みを語った。 高校コーラス部は部員たちにとって思い入れのあるNHK全国学校音楽コンクールの課題曲「明日のノート」などを歌い、観客を魅了した。

 合同コンサートが決まったのは昨年の秋で、高3生は受験勉強の合間を縫って練習に参加。4月から東京の大学に進学の決まっている同部部長の板場崇方さん(3年)は「勉強との両立が大変だったけど、思い出深い曲を部員たちと歌う最後の機会ができて嬉しい。でも、合唱から離れてしまうのはちょっと寂しい」と部活動の思い出をしみじみ振り返った。

【写真】第Ⅰ部の合唱をうたう樹徳中音楽部

【写真】第Ⅰ部の合唱をうたう樹徳高コーラス部

 第2部はディズニーのミュージカルステージ「アナとエルサの思い出話」。中学音楽部の部員たちが美しい歌声と共に演じきった。卒業する中3生3人が合唱するコーナーでは、楽譜が見つからないというハプニングが起こり、ステージが一時暗転。田村教諭が機転を利かせ、その間、アドリブでピアノ伴奏して場をつないだ。

 第3部では高校コーラス部が「紅白歌合戦」を模して紅組、白組に分かれて12曲を歌った。坂本九さんの「上を向いて歩こう」やスピッツの「優しいあの子」など幅広い世代が楽しめる選曲で、ダンスなどのパフォーマンスも織りませながら歌合戦を繰り広げた。「マツケンサンバ」ではマツケンに扮した部員も登場し、客席を賑わせていた。
 高校コーラス部顧問の鈴木秀子教諭は「中学、高校が練習を通じて交流を持てたのも、お互いにとってよい刺激になった」と合同開催の意義を語った。

【写真】鈴木教諭の指揮のもと中学音楽部、高校コーラス部、コーラス部OB・OGらで「ボクはウタ」を大合唱

 

(編集部)

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