子どもの発想に命吹き込め・デジタル活用で企画コンペ グランプリの群大生提案 3月中にイベント開催へ ツクルンキリュウ
桐生市の小中高生向けデジタル創作体験施設「ツクルンキリュウ」を活用した初のイベント企画コンペが14日、同市末広町の同施設で開かれた。群馬大学理工学部の学生5人が同施設のデジタル機器を使った企画を提案。子どもたちが発想したモンスターにデジタル技術で命を吹き込もうという西村律輝さんの提案が、最優秀賞のグランプリに輝いた。同提案は3月中に同施設のイベントとして開催される予定だ。
ツクルンキリュウは市が昨年6月、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)作成ソフトなどのデジタル機器を無料で試せる人材育成拠点として、JR桐生駅北口の市保健福祉会館1階に整備した。
市の主催で初開催した同コンペは、群大理工学部の学生らを対象に、同施設の機能を生かした子ども向けのイベント企画を公募。書類審査を通過した5人がプレゼンテーションし、提案内容を競い合った。
審査委員(委員長・石間経章群大理工学部長、7人)の採点で最優秀賞のグランプリに選ばれたのは、西村さんの提案「デジタルモンスターを創ろう!」。
イベントに参加した子どもたちに「どんなモンスターがいたら面白いか」を考えてもらい、実際に紙に描いてもらう。それを基に3DCGなどのデジタル機器を使ってモンスターをデザインし、立体化する。
西村さんはプレゼンで「自分が考えたモンスターが実際に形になって動いたらワクワクすると思う。想像が形になるのは楽しい。未来のクリエーターが生まれる第一歩になるかもしれない」と訴えた。
西村さんの提案は3月中に、ツクルンキリュウで行われる市主催の子ども向けイベントとして実際に開催される。詳細が決まり次第、同施設のホームページやSNSなどで参加者を募る予定だ。