新里は中学校区内で協議 小学校統合へ新組織設立へ 桐生市立小中学校再編問題
少子化に備えた桐生市立小中学校再編を検討するため、同市教育委員会が市内中学校区に設置している「市学校規模等適正化・中学校区検討委員会」。その新里中学校区検討委(山形賢助委員長、15委員)は14日、他中学校区と小中学校統合協議せず、来年度から新里中学校区内で小学校統合の協議に入る方向性を決めた。これを受け市教委は来年度、同町内3小学校の統合協議に向けた新組織「統合推進委員会(仮称)」を立ち上げる考えを示した。
各中学校区検討委は市教委が昨年1~2月、小中一貫校化した黒保根を除く、市内9中学校区に設置。小中学生や未就学児の保護者代表や校長、自治会役員らを委員とし、他中学校区との小中学校統合協議を来年度から始めるか否かを協議してきた。
新里中で開かれた同中学校区検討委の第4回会議では、前回会議で出た「新里中学校区は他中学校区と小中学校統合を協議せず、新里中学校区内に3つある小学校の統合を検討する」との方向性を山形委員長が再確認し、全出席委員が賛同した。
これを受けて市教委は、新里中学校区検討委に代わって来年度、同中学校区内の小学校統合を協議する新組織「統合推進委員会」(仮称)を設ける方針を表明。委員選任や検討事項は、同委員会の設置要綱を制定後あらためて調整すると説明した。
各中学校区検討委は9つのうち8つの中学校区で方向性を決定済み。残る川内は17日午後2時から川内公民館で第4回会議を開き、来年度に向けた小中学校統合協議の方向性を話し合う。一般傍聴も可能。問い合わせは同市教育センター3階の市教委・教育環境課へ。