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【全国学力調査】群馬の中3、国語で全国上回る 小6は算数に課題  児童生徒の自己肯定感・将来への意識は全国平均超え

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【全国学力調査】群馬の中3、国語で全国上回る 小6は算数に課題  児童生徒の自己肯定感・将来への意識は全国平均超え

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2026.08.06 
tags:全国学力テスト 群馬県, 全国学力・学習状況調査, 全国学力・学習状況調査 群馬県, 文部科学省, 文部科学省 全国学力テスト

 群馬県教育委員会(平田郁美教育長)は3日、2026(令和8)年度の「全国学力・学習状況調査」の結果を公表した。県内の中学3年生は、国語の平均正答率が全国平均を上回り、数学は全国と同水準だった。小学6年生は国語が全国とほぼ同じだった一方、算数は全国平均を2.4ポイント下回った。調査は県内の小学校296校の6年生約1万3800人と、中学校156校の3年生約1万3600人を対象に実施。国語、算数・数学に加え、中学校では英語も行われた。

 

【中学3年生】国語は全国上回る 数学・英語も堅調

 中学校の平均正答率は、国語が県65%、全国63.9%で、県が1.1ポイント上回った。数学は県57%で同水準だった。英語は、問題の難易度などを考慮して学力を示すIRTスコアで、県が505、全国が499となった。

 中学校の国語は、特に自分が書いた文章について読み手からの助言を踏まえ、良い点や改善点を見つける力に成果が見られた。一方、集めた材料を整理して伝える内容を検討することや、文章を読んで理解したことを基に自分の考えを深めることには課題が残った。

 中学校数学では、「図形」と「データの活用」の領域が全国平均を上回った。度数分布多角形の特徴を基に、データから判断した理由を説明する問題も全国を2.6ポイント上回るなど、データを読み取り、問題解決に生かす力に成果が見られた。一方、事柄の特徴を数学的に説明する問題うあ累積度数の意味の理解を問う問題は全国平均より低かった。

 中学校英語のIRTスコアは全国と同程度とされた。日常的な話題を聞いて概要を捉える問題の正答率は52.3%で、全国を8.5ポイント上回った。自分が置かれた状況に応じて必要な情報を読み取る問題も、全国を4.7ポイント上回った。

 これに対し、短い文章を読み、概要や要点を捉え、理由などを書く問題では全国平均を下回った。県教委は「聞くことや必要な情報を探す力には成果がある一方、文章全体の概要を捉える力に課題がある」と分析している。

 

【小学6年生】小学校国語は全国並み、算数は下回る

 小学校の平均正答率は、国語が県61%、全国60.9%で、ほぼ同水準だった。算数は県54%、全国56.4%となり、県が2.4ポイント下回った。

 国語では、「言葉の特徴や使い方」に関する問題が全国平均を上回った。文章を読んで考えたことを自分の経験と結び付けてまとめる力にも成果が見られた。一方、文章の中から必要な情報を選び出したり、複数の情報を整理したりすることに課題があった。目的に応じて必要な情報を見つける問題は53.1%で、全国を2.4ポイント下回った。

 算数では、全国平均を上回る領域はなかった。ただ、立方体の体積を計算で求める問題や、帯グラフからおよその割合を読み取る問題など、基本的な技能を問う設問では全国平均を上回った。

 これに対し、基準量、比較量、割合の関係を図で捉える問題は29.7%で全国を4.5ポイント下回った。体積の意味を理解する問題も34.8%で、全国を5.3ポイント下回った。計算方法は身に付いていても、その背景にある数量の意味や関係を理解することに課題があるとみられる。

 

 小学生から中学生にかけて国語、数学が伸長  群馬県

 今回調査を受けた中学3年生について、小学6年生だった2023(令和5)年度の結果と比較すると、国語と算数・数学で改善が見られた。

 国語は、小学6年生当時、全国平均を上回った領域が3領域中1領域だったが、中学3年生では全領域で全国平均を上回った。特に「書くこと」は、小学校時代の全国比マイナス1.1ポイントから、今回はプラス1.9ポイントとなった。

 算数・数学も、小学校時代は4領域全てで全国平均を下回っていたが、中学校では2領域で上回った。「図形」は全国比マイナス1.8ポイントから、プラス0.5ポイントへ改善した。

 

 夢や目標、自己肯定感は全国より高く

 児童生徒への質問調査では、群馬県の子どもたちの自己肯定感や将来への意識の高さが表れた。

 「将来の夢や目標を持っている」と答えた割合は、小学生84.9%、中学生70.9%で、それぞれ全国平均を3ポイント以上上回った。「自分にはよいところがある」と答えた割合も、小学生87.6%、中学生85.2%と、いずれも全国平均を上回った。

 授業で課題解決に向けて自ら考え、取り組んだと回答した割合は、小学生80.0%、中学生79.2%。「学校に行くのは楽しい」と答えた割合も、小学生85.7%、中学生86.1%に上った。

 ICTの活用についても全国より高い。「PCやタブレットを使って情報を整理できる」と答えた割合は、小学生71.6%、中学生71.7%。「ICT機器を活用してプレゼンテーション資料を作成できる」と答えた割合は、小学生76.0%、中学生83.2%と全国平均を上回った。

 一方、学校外での学習時間は全国より少ない傾向が見られた。「平日に学校の授業以外で1日2時間以上勉強する」児童生徒は、小学生16.4%、中学生27.2%で、全国平均をそれぞれ5.2ポイント、2.9ポイント下回った。

 「困りごとや不安があるとき、先生や学校にいる大人にいつでも相談できる」と答えた割合も、小学生67.9%、中学生67.6%で、全国平均を下回った。特に中学生は全国より4.3ポイント低く、子どもが相談しやすい環境づくりも課題となっている。

 

■ 今後に向けた群馬県の取り組み

 県教委は今後、「群馬県教育ビジョン」に掲げた「自律した学習者」の育成を目指し、児童生徒が主体的に学び、他者と協働する授業づくりを進めるとしている。公開授業や授業動画を通して実践成果を共有する方針だ。

 すでに調査問題の解説や考え方のポイントを紹介する児童生徒向け学習サポート動画も、県の動画サイト「tsulunos」を通じて学校向けに限定配信を始めている。

 9月7日と10日には、県内教職員や教育行政関係者を対象としたオンラインの授業改善説明会を開催する予定。各教科の課題や改善の方向性を教員間で共有する機会も設けることで、学力データを一過性のものとせず、継続的に子どもたちの学びに生かすための体制整備を進める方針だ。

 

(編集部)

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編集部より 記事は配信日時点での情報です。

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