市立幼保6園を閉園 桐生市が配置見直し案
桐生市議会定例会は2日午前、教育民生常任委員会(久保田裕一委員長、7議員)を市役所正庁で開き、付託6議案を審議した。委員会終了後の協議会で市は、公立幼稚園・保育園の配置見直し案を示した。2023年3月末で閉園する川内南幼稚園に加え、新たに東・境野・桜木の3幼稚園と、みつぼり・広沢南部の2保育園の計5園を25年3月末で閉園し、現在の11園を5園に再編する内容だ。
■25年3月末までに、11園を5園に─市議会教民委に示す
【幼稚園・保育園の配置見直し案】市内の幼稚園・保育園・認定こども園は現在、公立11園(幼7、保4)、私立28園(保8、認20)の計39園ある。
市の今年3月末現在の0~5歳児数は3180人で、10年間で33・5%の大幅減。公立幼稚園・保育園の多くは昭和40~50年代の建設で老朽化が進んでいる。
市はこうした現状を踏まえ、公立幼稚園・保育園の配置見直し案を示した。
同案によると、25年3月末で東幼稚園を閉園し、同4月1日から西幼稚園に統合。同じく25年3月末で桜木幼稚園を閉園し、同4月1日から相生幼稚園に統合する。23年3月末で閉園する川内南幼稚園の園児は、相生幼稚園で受け入れる体制を整える。
境野幼稚園とみつぼり保育園は25年3月末で閉園。同地区の私立沼の上保育園の認定こども園化に向け、運営主体の同市社会福祉協議会と協議する。
広沢南部保育園も25年3月末で閉園し、同4月1日から認定こども園化を予定する広沢幼稚園に統合する。
西幼稚園と相生幼稚園は幼児教育のセンター的役割を担う園と位置づけ、周辺の公立幼稚園を統合したうえで、機能充実を図る。黒保根地区は地区唯一の同種施設として黒保根保育園を継続。市民ニーズを把握する中で認定こども園への移行を検討する。
統合にあたっては園児交流や人事交流を行い、十分な準備と必要に応じた施設の改修などを行うとし、就学前児童数の状況を見ながら、施設の統廃合や認定こども園への移行、民営化などの検討を継続するとした。
小山敏恵子どもすこやか部長は「園児数の減少や施設老朽化が検討課題だが、ある程度の集団を確保し、(施設面でも)良い環境で育ってほしいという前提のもとで検討した結果」と理解を求めた。(2日午前、教民委)