リクルートの立ち上げた新サービス「うさぎノート」って何?
2014年10月。リクルートホールディングスの社内新規事業提案制度(Recruit Ventures)の第1号通過案件である「うさぎノート」プロジェクトが立ち上がった。うさぎノートは教育機関の先生が家庭への連絡をスマートフォンや携帯電話、パソコンといった端末から簡単かつ安全に配信できる現代のライフスタイルに合った連絡サービスだ。
このプロジェクトの起案、立ち上げリーダーを務めたのが入社2年目の中山紗彩さんだ。中山さんは早稲田大学に在学中、企業の女性向けの商品開発やマーケティングのコンサルティングを請け負う事業を立ち上げ、学生起業家として活躍していた。
「私は人の可能性を引き出し、それを広げていくことにずっと興味関心がありました」とにこやかに語る彼女。世の中で「人の可能性を広げること」を阻んでいる様々なシーンを想像し、どうすればその課題を解決できるかということを常日頃、考えるのが癖だそう。「うさぎノート」のサービスも中山さんのこのような習慣の中から産声をあげた。
「教育現場の現状を見渡したとき、膨大な量の紙のプリントや連絡帳、メール、電話による連絡網といった複数の連絡手段が乱立しています」と中山さんは指摘する。それゆえに発生している「連絡障害」を取り除き、先生と保護者の連絡をもっとシンプルにして最適化できないかと着眼したことが、そもそものうさぎノートの始まりだった。連絡手段が簡略化されることにより、保護者も先生ももっと本質的な子育てにかける時間が創出できる。それが「うさぎノート」の目指すところだ。
この仮説に基づいて、教育現場とご家庭へのヒアリングを行った。そしてヒアリングを重ねる中で、「保護者方や現場の先生方の強い共感」が得られた。中山さんは「うさぎノート」が世の中に必要とされているサービスであることを確信するようになった。
今後、「うさぎノート」が目指すところは、と記者が質問を投げかけると、彼女は「日本で一番保護者の方や先生方に愛用されるサービスに育っていくように見守りたい」と”サービス立ち上げ人”としての親心をのぞかせた。
リリースから半年たった今、全国の幼稚園や小中高向けの塾やおけいこ教室で総計200機関ほどに導入されている。「うさぎノートは教育機関向けのサービスなため、新学期のタイミングで一括導入されることを想定しており、来春の会員増を見込んでいます」と中山さん。
現在WAU(週1起動するユーザー数)は全体会員の8割にのぼるそうだ。「(WAUが高いということは)導入機関様には高い頻度でうさぎノートを活用して保護者様への情報連絡をしていただいている証。大変うれしく思っております」。
うさぎノートについての詳しい説明やお問い合わせはこちらから。
→https://www.usaginote.jp/
(取材=編集部 峯岸武司)
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