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【子育て世代のぶっちゃけ座談会】中学受験、する? しない?(3:最終回)

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【子育て世代のぶっちゃけ座談会】中学受験、する? しない?(3:最終回)

中学入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.03.22 
tags:中学受験, 子育て世代のぶっちゃけ座談会, 群馬 中学受験

 学校のことや勉強のことなど、子どもの教育をめぐる親の悩みは尽きないもの。「よその家ではどんなふうに考えているのか知りたい」。そんな声に応えて、みんなの学校新聞編集局では、同じ境遇の親たちに集まっていただき、本音で語り合ってもらう場を設けました。題して「子育て世代のぶっちゃけ座談会」。今回のテーマは「中学受験、する?しない?」(第3回)です。

 

◇参加者のプロフィール(名前は仮名です)

 

ともみさん 私立中高一貫校1年の長男、市立小5年の長女、幼稚園の次女の母。長女も中学受験させる予定。太田市在住

 

 

はるかさん 市立小4年の長男と2年の長女の母。中学受験させるか地元の市立中にするか悩み中。伊勢崎市在住

 

 

 

つかささん 公立中高一貫校1年の長女、市立小4年の長男の母。学校や教育に関する情報を収集中。太田市在住

 

 

 

えみこさん 県立高3年の長男、県立高1年の次男、市立中1年の長女の母。中学受験させない派。桐生市在住

 

 

 

司会 峯岸武司(みんなの学校新聞編集長)

(座談会取材は2月9日、桐生市内で行われた)

 

 

 

 

 

はるかさん、中学受験をして公立と私立の中高一貫校に通っている子の親と、受験せず市立の中学校から進学校に行った子の親の話を聞いてみて、どうですか?

 

 

 

 

私立の中高一貫校の話を聞いて、いいなあって思います(笑)。

 

 

 

 

補足になるけど、うちの子が通う私立は、大学の受験に向けて中1から論理の授業がある。教頭先生に聞いたら、新しい大学入試では論理がすごく大事になってきたっていうので、中1からどんどんやらせている感じです。

勉強に関しては、今はタブレット授業が多いです。コロナ禍でも「学びを止めない」というスタンスで。うちの学校はWiーFiがない家庭が1軒もないらしく、皆さんオンラインでやってますね。

 

 

 

 

でも先生からすると、オンラインをやるつもりで先生になったわけではないでしょうから、対応するのは大変ですよね。

 

 

 

 

聞いた話ですけど、タブレットを使いこなしている先生は、今まで使っていた労力をそれほど使わずに授業ができるし、無駄な時間が省ける面はあるようですね。

 

 

 

 

私立中高一貫校はタブレットをフル活用しています。しかも学校で使うタブレットと自宅のノートパソコンなどを連携できるので、学校のタブレットは持ち帰らない。アカウントがあれば家からアクセスできるのですごく楽です。公立中だと、タブレットを学校に残して家のパソコンから入るのはダメって聞きました。タブレットを破損する可能性も考えると、親としてはなるべく持ち帰ってほしくない(ので、ありがたいです)。

 

 

 

 

うちの子が通う市立中はタブレットは全然使ってないですね。市によって温度差もあるのかな? 桐生市は夏休みですら持ち帰らせないし、ずっと学校に置きっぱなし。

 

 

 

 

同じ市内でも中学校によって(対応が)違いますし、タブレットのような新しいものを使いこなすかどうかは、完全に個々の先生次第だと思いますね。

 

 

 

 

どうしても先生の話になっちゃいますよね(笑)。悪い意味で「ハマった」という担任の年もあるし。先生方も一生懸命やっているのでしょうけど、人間だから相性が合う合わないとかもある。

 

 

 

 

その部分も含めて、公立中は学べるところがあるのかなと思っていて。世の中に出たら、職場や組織で均一な大人たちとだけ触れ合うのは難しいですよね。環境に適応する能力はすごく大事だと思うので、いろんな先生がいるのも社会勉強だなって言うのはあるかな。

公立中にはたしかにデメリットもあるけど、それをどう子供に感じさせるかは親の声かけ次第だと思う。「あの先生の言うことは聞かなくていい」なんて言っちゃたらデメリットでしかない。先生にも考えがあるのかもしれないし、「その先生にこちらから声をかけてみたら?」とか、親の声かけ一つでメリットにも出来ると思います。

 

 

 

 

たしかに公立中は多様性が学べるというメリットはあると思います。経済的にゆとりのある家もあれば(今話題になっているヤングケアラーのように)生活が厳しい家庭もある。運動が得意な子もいれば苦手な子もいる。受験というフィルターを通すと、集まる子は割と均一化されますが、「雑草状態」のほうがたくましく育つという観点もあると思います。

結局、どういう環境で子どもを育てたいかですよね。子どもが消極的だったり周囲に流されやすくて心配というのなら、受験という機会をつくるのもありかなと思うし、自発的でブレないタイプの子なら、公立中の多様性の中でさらに鍛えられる面もあるでしょう。

大学入試も変わる中、中高一貫校の受験は内容的に思考力などを養えるから、いったん受験というものを体験するという意味合いも悪くないかなと思います。その一方で、お弁当を作らなきゃならなくなるとか、親の環境も変わるので、そこも考えておきたいですね。

 

 

 

 

長男がお弁当になって、いかに安く作るかが楽しくなってきちゃって(笑)。いかに効率よく冷凍しておくかとか。

 

 

 

 

うちはお弁当の買い物は○○(ドラッグストア)一択(笑)。

分かる―(笑)。

 

 

 

(おわり)

 

(構成=高橋洋成)

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