「今年はにぎやかで楽しいね」 黒保根学園と西町ISが田植えで交流
桐生市立黒保根学園(林三樹夫校長)に3日、姉妹校提携を結ぶ西町インターナショナルスクール(IS、東京都港区)の5年生55人が来校し、3年ぶりの田植え交流会が行われた。黒保根学園の児童からは「今年はにぎやかでいいね」という声も聞かれ、両校の子どもたちは、日本語と英語で交流を深めながら、楽しそうに苗を植えつけた。
西町ISの創設者・松方種子の祖父が、旧黒保根村出身の絹貿易商・新井領一郎という縁で、1984年の稲刈り体験から始まった両校の交流会。黒保根での田植えや稲刈りのほか、西町ISでの運動会や授業交流などが行われてきた。
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたことから、今年は3年ぶりに交流を再開。この日は黒保根学園の4~6年生11人が西町ISの5年生55人と一緒に、校庭南側の田んぼで田植えを行った。
植え方について黒保根学園の6年生4人が英語学習の成果を生かし、「3本の指で苗をつかみ、3センチくらい土の中に植える」などと英語で説明。すると西町ISの児童からは「イエーイ」と、歓声と拍手が沸き起こった。
いよいよ田んぼに足を入れた子どもたちは「キャー」「オー・マイ・ゴッド」と大騒ぎ。土の感触を楽しみながら、苗を植え付けていった。
英語で説明を行った黒保根学園6年の小玉藍さんは「先月中旬から毎日練習していた。ちゃんと伝わったようで安心した。西町ISの子たちは初めてとは思えないくらい田植えが上手だった」と話し、西町ISの緋田夕麻さんは「自然を感じて楽しかった。藍ちゃんが隣で『大丈夫?』と声を掛けてくれたり、丁寧にアドバイスしてくれたりした。これからの交流も楽しみだね」とお互いに笑顔を見せた一方、「もう東京に帰るのが寂しいよ」と別れを惜しんでいた。