バリアフリーマップ作製へ 神奈川大生が大間々で現地調査
神奈川大学の学生有志がこのほど、みどり市大間々町を訪れ、だれもが暮らしやすい街の在り方を調査・研究した。1日目は町内にある「大間々駅」から「赤城駅」までの周辺エリアを街歩きして傾斜など道路環境を確認、車いす利用者の立場になって使いやすい環境かどうかなどを調べて発表した。今後、バリアフリーマップの作製を進める計画だ。
同大学の久宗周二教授とゼミに所属する3、4年生22人が訪れた。みどり市大間々町や東町を中心にしたまちづくりを考える住民有志によるグループ「礎」が現地でのサポートを担った。高齢化が進む中、だれもが住みやすい街づくりの在り方を模索する中、バリアフリーに関する調査やマップづくりなどで実績のある同ゼミに相談し今回の調査・研究が実現した。
学生は4班に分かれて大間々町の街を歩いて道幅や傾斜などを計測したり障害物などを確認したりした。併せて、沿線にある気になる店舗や施設など街並みにも目を配りにぎわいづくりにつなげるアイデアなども考えた。
神奈川県鎌倉市にある「大船駅」周辺の調査・研究を進めている学生は「今回調査したエリアだけでみると大船に比べて人通りは少ないが、いい意味で店などに入りやすい環境にあると思った」などと感想を述べた。
また、にぎわいづくりの観点から食を絡めた仕掛けの提案などもあった。調査結果を基に今後、学生たちは実際にマップづくりに着手する予定だ。
2日目はみどり市に関する地域活性案や卒業論文の中間報告などがあったという。