まちのビジョン、高校生に 「球都」など荒木桐生市長が講話 わせがく桐生キャンパスで
学校法人早稲田学園が運営する通学選択型の単位制・通信制高校「わせがく高等学校桐生キャンパス」(桐生市稲荷町、守谷たつみ校長)で13日、荒木恵司桐生市長が講話し、生徒たちに桐生市が目指しているまちのビジョンと具体的な施策を伝えた。
わせがく高校は県内に前橋、太田、桐生の3キャンパスを抱えている。このうち桐生キャンパスは昨年4月に開校。現在111人の生徒が在籍し、全日型の週5日制から週2日制、フレックス制、さらに自学型の通信制まで、生徒の個性に応じた学習スタイルで学びを深めている。
荒木市長の講話は、課題解決の授業「探求」につなげるためのもの。力を入れている「球都桐生プロジェクト」について、「野球というスポーツを通じて桐生を活性化し、魅力や価値を発信し、人を育て、すべてのスポーツを底上げするのが目的」と話を切り出した荒木市長は、ジュニアマイスターによる桐生の観光ガイドや、ミニ桐生の取り組み、大学生が子どもたちに理科の楽しさを伝えるサイエンスドクターの制度、ゆいネットによるイベントマッチングなど、高校生でも関われる施策を紹介した。
その上で、「これからは公民が力を合わせる時代。イノベーションは前例主義からは生まれない。尊敬と勇気、覚悟を持ち、一歩を踏み出さなければ」と呼び掛け、「互いの個性を応援し合いながら、わせがくの校風を皆さんでつくってほしい」と、生徒に伝えた。
生徒たちは講話をヒントに、探求のテーマを設定し、課題解決の授業に取り組む予定だ。
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