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自分で考えて、自分で決めて、自分で動き出す人になろうー「群馬県教育ビジョン」策定 県教委

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自分で考えて、自分で決めて、自分で動き出す人になろうー「群馬県教育ビジョン」策定 県教委

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.04.11 
tags:群馬県教育委員会, 群馬県教育委員会 群馬県教育ビジョン

 3月25日、群馬県教育委員会は「群馬県教育ビジョン」(第4期群馬県教育振興基本計画)を発表した。

 本ビジョンは県の教育の振興に関する基本的な計画であり、「第2期群馬県教育大綱」とならぶ、教育分野における最上位計画。24年4月~29年3月までを計画期間としている。

 ビジョンでは、「人がだれしも生まれつき持っている、自分と社会をより良くしようと願う意志や原動力(エージェンシー)を発揮」することが重要だとし、そのために「自らの意思と選択で自ら学びをつくり、実際の行動に移せるようになるような教育」の実現を目標に掲げた。学びの対象を子供たちに限定せず、すべての県民を「学習者」と位置づけたのも特徴だ。

 ビジョンの策定にあたっては県内外の有識者や県内の教育関係者9名で構成される「第4期群馬県教育振興基本計画策定懇談会」を中心に23年3月から話し合いが重ねられた。

 平田郁美教育長は「懇談会のメンバーも本当に頑張ってくれたし、県教委をはじめ県が一丸となって作り上げたビジョンだ。より多くの人たちに知ってほしい」と話した。

(編集部)

 

(資料)群馬県教育ビジョン(リーフレット)(PDF)

 

群馬県教育ビジョンの策定に向けた想い(県教委作成リーフレットより全文引用)
児童生徒の皆さんへ
 自分も、みんなも、幸せになろう――それが、 この「群馬県教育ビジョン(第4期群馬県教育振興基本計画)」 に込めた願いです。
 皆さんの人生をどのようなものにしていくのかを選択し、決めていくのは、他でもない皆さん自身です。
 私たちは、日々の生活や学びを通して、自分を知り、自分の強みや弱みを理解し、試行錯誤を重ねて、時には失敗しながらも、より良い自分と幸せを求めて生きています。

 そして、私たちは、自分の人生の主人公であると同時に、自分が生きているこの「社会」の 一員でもあります。

 児童生徒の皆さん――時に、「子ども」と呼ばれる皆さんもまた、「大人」と同じ「社会」を形成している主体(メンバーの一人)なのです。
 ニュースやSNSの中で、「社会が悪い」、 「社会のせいだ」という主張を目にしたことはありませんか?「社会が悪いのだから仕方がない」、「社会なんて変えられない」そんなふうに感じてはいませんか?

 けれど、「社会」というものは、「自分以外の誰か」のことではありません。
 誰かが勝手に決めているから、自分ではどうしようもない――そのように思うことはありません。何故なら、社会を構成するメンバーの一人である皆さんは、「社会」を変える力を持っているからです。
 一人きりで今すぐに社会を変えることは難しいかもしれません。それでも、 周りの人と話し合い、協力し、より良い解決策を探しながら行動していくことで、「変化」を 生み出すことは可能です。

 人は、誰しも、生まれついて、自分と社会をより良くしようと願う心や、そのために必要な力を持っています。
 この計画の内容を考えるときに、高校生と大学生が参加するワークショップを行いました。そこでは、「後輩に引き継ぎたい理想の学校はどんな学校か」、「学校に留まらない、これからの未来に向かう学びは、どのようなものになるとよいか」について意見を出し合いました。「生徒が主体的に動ける学校になるとよい」、「自分に合わせて意欲的に学べて、先生がサポートしてくれる環境が多くあるとよい」、「横(学校や各自のコミュニ ティ)や縦(年代)の広がりのある学びになっていくとよい」といった意見が多く出ました。
 こうした「自分とみんなのために動きたい」、「そのために自分の意志で学びたい」という皆さんの気持ちを伸ばしてくのか、それとも損ねてしまうのか。それは、皆さん自身の考え方次第です。また、周りの大人の関わり方や環境によっても変わるでしょうし、そこには教育の在り方も大きく影響すると考えています。

 群馬県教育ビジョンでは、児童生徒の皆さ んを「教えられ、守られるだけの子ども」とは考えません。皆さんそれぞれの年齢や状況に応じて、自分の頭で考え、判断し、行動できるようになるための力を身に付けてほしいと願 っています。
 群馬県の教育をより良いものにしていくために、更には、この社会をより良いものにしていくために、児童生徒の皆さんと私たち大人とが、共に力を合わせていけたら素晴らしい ことだと思います。

群馬県教育委員会

 

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