〝脱ワースト〟へ第一歩・通学自転車点検始まる・桐生地区の中高7校で
桐生地区の中学・高校を対象にした県自転車協同組合桐生支部(津久井昌蔵支部長、13組合員)による2024年度通学自転車安全点検が10日、みどり市立笠懸南中学校で始まった。自転車通学中に中高生が事故に遭う割合が全国ワースト1位の群馬県。同支部は「事故に遭わないよう、必ず自転車点検を」と呼びかけている。
通学自転車の安全点検は、同支部が毎年4月に行う恒例行事。校庭に生徒の通学自転車を並べ、同支部役員がPTAや教員の協力を得て、1台ずつブレーキの効きやタイヤ圧、防犯登録や保険加入の有無などを点検する。
今年度最初の笠南中では、同支部役員5人がPTAや教員10人の協力を得て、桜満開の校庭に並んだ通学自転車約380台を点検。以降は川内中、相生中、樹徳高、中央中、笠懸中、清流中の計6校で実施を予定する。
研究者らでつくる民間団体「自転車の安全利用促進委員会」(東京都)によると、2022年の群馬の1万人当たり通学時自転車事故件数は、中学生が前年比3.16%減の32.03件で2年連続で、高校生が同16.37%減の93.63件で9年連続で、それぞれ47都道府県で47位。最下位記録を更新している。
同支部は「事故を少しでも減らして、全国ワースト1から脱却できるよう、年に1度は必ず自転車点検をしてほしい」と自転車利用者に呼びかけている。
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