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ジェンダー、まちづくり… 群馬・大間々高「みらい塾」が成果発表会 みどり市長と意見交換も

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ジェンダー、まちづくり… 群馬・大間々高「みらい塾」が成果発表会 みどり市長と意見交換も

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2023.01.17 
tags:まちづくり, みどり市, みらい塾, ジェンダー, 大間々高校

ジェンダー問題やまちづくりなどに関する取り組みについて発表を行った(ながめ余興場で)

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 群馬県立大間々高校(高橋みゆき校長)でSDGs(持続可能な開発目標)を探究する有志グループ「井上浦造みらい塾」の生徒らが15日、みどり市大間々町のながめ余興場で成果発表会を開いた。5グループ7人が「ジェンダー問題」や「住み続けられるまちづくり」などに関する取り組みについて発表。また、地域のPRなどについて、みらい塾の代表生徒らと須藤昭男市長によるパネルディスカッションも行われた。

 

 同校の「SDGsみらい探究」は2020年から始まり、「地域、社会に貢献する力」を身に付けることを目的とした独自の学習で、全校生徒が3年間を通して社会課題の解決に向けて考え、活動している。みらい塾は、その活動のリーダーを養成するゼミで、希望者は誰でも入ることができ、「探究人」としてSDGsを深掘りし、一人ひとりが当事者として取り組んでいる。

 

 成果発表会では、日本の男女格差の現状や性的少数者「LGBTQ」などに関する学び、20年10月から導入された制服選択自由制度などの取り組みのほか、「みどりみらいツーリズム」「地域探索フィールドワーク」「関西・熱海・東京SDGsスタディーツアー」について発表。

 

 女子生徒のスラックス所有率については22年4月時点で33・3%(購入予定含む)となったが、持っていない女子生徒のうち、約4割がスラックスを欲しいと思っていることが判明したとし、経済的負担という問題への対応として、現在リユースやレンタル制度の導入に向けた取り組みも進めていると説明。「制服や校則を変えることが目的ではなく、地域や社会の意識を変え、誰もが認められ活躍できる多様性のある社会の実現を目指している」と力強く語った。

 

 また、「みどりみらいツーリズム」はわたらせ渓谷鐵道を核とし、定期的・継続的にみどり市を訪れてもらうため、みどり市の四季を楽しんでもらう旅行プラン、サブスクリプションサービスを考案。今年度の「高校生まちづくりコンテスト」において全国177チーム中5チームに選出され、来月東京で開かれる決勝大会に出場するという。

 

 発表会に引き続き行われた須藤市長とのパネルディスカッションでは、3人の生徒が登壇し、観光や市のPR、男性職員の育児休暇取得率などジェンダー問題について質問を行った。市長は「当事者意識を持って主体的に動いている」と生徒らの発表会の感想を述べ、担当課との意見交換や大間々のまちなかの空き店舗を活用したカフェ経営などを提案。「今後みどり市と大間々高校の連携を密にしていきたい」と語った。

桐生タイムス

 

 

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