共に未来を創っていけるような学校に 県内初の夜間学校・みらい共創中で開校・入学式-11日
11日、県内初の夜間中学である県立みらい共創中学校(飯嶌幸校長)が伊勢崎市今泉町に開校した。県総合教育センターの体育研修棟を改修した校舎で、初年度は1~3年の3学年で10代~60代までの35名が学ぶ。約8割が外国籍の生徒で、伊勢崎、太田から通う生徒が多いが、桐生・みどり地区からの通学生もいるという。
夜間中学は、何らかの理由で学齢期(中学卒業までの期間)に十分に教育を受けられなかった人たちに、義務教育相当の教育を受ける機会を保障するための学校。就労のため来日した外国人の子女らの教育の受け入れ先としての役割も期待されている。
開校式であいさつに立った山本一太知事は「群馬県としては多様な背景を持つ生徒一人ひとりが思いや願いを自らの力で実現し、地域の人たちと共生しながら共に未来を創っていけるような学校にしたいと思っている」と述べた。
開校のあいさつをする山本知事(同校で)
新入生にエールを送る飯嶌校長(同校で)
新入生代表挨拶をする内田さん(同校で)
その後の入学式では、飯嶌校長が「本校では基本となる知識や技能を身につけ、自ら考えて行動する力を養い、多様な他者と協働しながら明るい気持ちで生活していく力を身につけてほしい」と新入生にエールを送った。
新入生代表あいさつをした太田市出身の内田真理奈さん(24)は「小・中学校と不登校で、入学は父が背中を押してくれた。まずは友達を作りたい。勉強面では数学を頑張りたい。介護士を目指しているので、その資格が取れたらいいなと思っている」と入学への思いを語った。
(編集部)
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