準2・2級相当は全国並みも 群馬の高校生は英検好き?ー文科省調査
文部科学省は9日、全国の公立小中高校を対象にした2023年度英語教育実施状況調査の結果を発表した。調査は各都道府県・市区町村教育委員会および全ての公立小学校、中学校、高等学校を対象に行われた。
英語力が高3生で「英検準2級」相当以上の生徒は前年度より1.9ポイント増の50.6%となり、調査を開始した13年度の31%を大幅に上回った。半数を超えたのは中高ともに調査開始以来初めて。文科省は27年度中に60%以上にする目標を掲げており、今回の結果を受けて「生徒の英語力は着実に向上している」と結論付けた。
群馬県内の高3生の状況は英検準2級相当では50.1%、2級相当では21.6%とともに全国平均と同水準。英検をはじめとする外部試験の受験者は全国平均の49.8%を大きく上回る60.8%で、県内の高校生は中学から引き続き、英検などにチャレンジする生徒が多いと言えそうだ。
(グラフは文部科学省の資料をもとに編集部で作成)
学校内での英語教育ではスピーキングテスト、ライティングテストの両方を授業内で取り入れている割合は77.6%と関東地方ではトップ。全国平均49.8%も大きく上回る結果になった。
ICT機器の活用状況でも、生徒が1人1台端末を活用して授業を実施した学校は100%、生徒がデジタル教材を活用した授業を行った学校は81.3%、生徒が端末を活用して発表などを行った学校は90.6%と関東地方の都県ではトップクラス。全国的に見ても高い水準で、高校の授業内でデジタル化が進んでいることをうかがわせる結果となった。
(グラフは文部科学省の資料をもとに編集部で作成)
(編集部)