北群馬郡(吉岡・榛東)以外、すべての市町村で児童・生徒数減少 県全体で2.5%減ー県教委
群馬県教育委員会(平田郁美教育長)は20日、24年5月1日現在の市町村立学校の児童生徒数(小1~中3)を公表した。
児童生徒数は13万3,374人で昨年に比べ3462人減少した。実学級数は6,237学級で昨年から9学級減となった(図1)。児童生徒数の多いのは高崎市、前橋市、太田市の順(図2)で人口の集中する県南部の市町村が上位を占めた。
県内で児童生徒数が唯一増加したのは、人口増加率の高い吉岡町と榛東村を抱える北群馬郡で、前年より36人増えた(前年比101.1%)。それ以外の市町村はすべて減少している。
【図1】
(県教委発表の資料をもとに増減率は編集部で追加した)
生徒減がそのまま学級数の減少につながっていないのは、特別支援学級の生徒増に伴う学級数の増加と学級編制基準の影響によるものだ。
国の学級編制の標準は法律で1学級35人以下と規定されている。さらに群馬県では「ニューノーマル GUNMA CLASS PJ(プロジェクト)」により、小学1・2年においては、国基準を下回る30人以下の独自の学級編制基準を設けている。そのため、例えば90人で3学級編制だった学校が生徒減により61人になったとしても、30人、31人で2学級とはならず、20人2学級、21人1学級の3学級で学級数が変わらない。
今回の結果で改めて少子化が確実に進行していることが鮮明になった。
【図2】
(県教委発表の資料をもとに増減率は編集部で追加した)
(編集部)