教育センターの概要説明 桐生市教委8月定例会 関連規則案を原案可決
桐生市教育委員会(小林一弘教育長)は9日、8月定例会を市役所で開き、同市小曽根町の旧西中学校校舎に整備中の「桐生市教育センター」設置関連規則案3件を全会一致で原案通り可決し、同センターの整備内容の詳細を改めて教育委員に報告した。
同市役所(織姫町)新本庁舎建設に伴う分庁先として市が昨年6月から整備中。市役所の教育委員会事務局、堤町の教育研究所(旧適応指導教室含む)、西小の教育資料室などを集約し、新市庁舎建設に合わせて11月に工事予定で、来年1月6日の供用開始を目指す。
約9千平方㍍の敷地に、鉄骨造5階建てのA棟、鉄筋コンクリート増4階建てのB棟とC棟を整備。さらに不登校児童生徒の学校復帰や社会的自立を目指す旧適応指導教室を改称した「教育支援センター」として、鉄骨造平屋建ての独立した建物を整備する。
旧校舎を解体して増築したA棟は玄関エレベーターホール。旧校舎を改修したB棟は1階に文化財保護課などを、2階に教育総務課や学校教育課(教育研究所、教育資料室)、教育環境課、生涯学習課を、3・4階に会議室や相談室などを配置。同じく旧校舎を改修したC棟は書庫などを置く。
教育支援センターには、事務室や相談室、学習室、プレイルーム、運動場などを整備。他の建物とは独立しており、さまざまな理由で在籍校への通学が難しい児童生徒や保護者に対し、これまで以上に指導や助言、相談がしやすい環境づくりを目指すとしている。
定例会では委員の質問に対し、須藤英隆学校教育課長が「教育支援センターの建物は別棟に独立して建てられる。周囲には豊かな自然や文化施設も多くあり、地域の環境を生かした全国に誇れる施設。山手通り沿いでJR桐生駅や上毛電鉄・西桐生駅にも近く通学や送迎もしやすい」と説明した。
駐車場は約130台。教育支援センターを含めた教育センター整備の概算事業費は約16億4千万円で、合併特例債やまちづくり基金の活用を予定している。