不登校の児童・生徒数、過去最多 文科省 群馬県も同様の傾向
文部科学省は、児童生徒の問題行動や不登校などの実態を調査した「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」を31日に発表した。
同調査によると、病気や経済的理由を除き、心理・社会的な要因などで小中学校に年30日以上登校しない不登校児童生徒数は、過去最多の34万6482人となり、前年度から47,434人(15.9%)増加。増加は11年連続となっており、初めて30万人を超えた(前年度は29万9048人)。
群馬県でも不登校の児童生徒数は4,780人(うち公立小中学校は4700人)と昨年より348人増加し、過去最多となった。
県教委によると不登校児童生徒について把握した事実として、「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった」(小学校 673件、 中学校1,260件)が小中学校とも最も多く、「不安・抑うつの相談があった」「生活リズムの不調に関する情報や相談があった」が続いている。
桐生市内でオルタナティブスクールNEXTAGE SCHOOLを主宰し、不登校児等の支援を行っている髙澤典義さんは「想定内の非常に由々しき状況。数字の裏には児童生徒一人ひとりの原因があるわけで、そこに目を向けて学校の指導のあり方、民間を含む関係機関などとの関わり方を変えないとこの動きは加速してくだろう」と話している。
※データは国立・公立・私立の小中学生を対象にしている(群馬県教育委員会発表の数字は国立・私立が含まれていないため、文科省発表の数値と差異がある)
(編集部)
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