群馬県の高卒見込み者の就職内定率83.1%(10月末時点)県内への就職志向も全国に比べて高めー文科省調査
来春卒業予定で就職を希望する高校生の10月末時点の就職内定率は、昨年同時点より0.1㌽増の77.3%だったことが、文部科学省の調査で分かった。
本調査は、高校生の就職問題に適切に対処するために、毎年文科省が実施しているもので、全国の国・公・私立高を卒業予定の94万36人のうち、就職を希望する12万8349人を対象に実施した。学校や公共職業安定所を通じての内定以外に自営業者や公務員の内定者なども含まれている。
内定者は9万9218人で内定率は77.3%。男女別の内定率は男子77.9%(前年同期比0.1㌽増)、女子76.2%(同0.2㌽増)だった。
学科別で最も高いのは看護系の89.2%だが、看護系については看護師5年一貫課程が主になるため5年次の就職内定率を示している。次いで工業系89.0%、商業系82.9%、水産系81.6%と続いている。普通科系が64.2%で最も低かった。
都道府県別で最も高いのは愛知県の88.9%で、富山県87.9%、福井県86.1%、栃木県85.6%と続く。群馬県は83.1%だった。沖縄県の51.5%や北海道の59.4%が低かった。
卒業予定数のうち、就職を希望している高校3年生の割合は全国平均が13.7%。群馬県は全国平均より1.9㌽高く15.6%、栃木県は5.7㌽高く19.4%だった。就職希望者のなかで、県内での就職を希望している割合は関東地方では茨城県が87.2%と最も高く、群馬県は86.3%でそれに続いた。お隣の栃木県に比べると、群馬県の高校生は就職における県内志向が強い傾向が読み取れた。
■高校生(全国・群馬・栃木)の10月末時点の就職内定状況
(文科省の調査をもとに編集部で作成)
※「就職志向率」は卒業予定者に占める就職希望者の割合、「県内志向率」とは就職希望者の内、県内就職を希望している割合で、それぞれ文科省の資料をもとに編集部で算出した。