ホーム

»

学校ニュース

»

創立 85周年 桐商高が独自教育ビジョン「S.P.A.R.K.(スパーク)」を掲げる

学校ニュース

一覧はこちら

創立 85周年 桐商高が独自教育ビジョン「S.P.A.R.K.(スパーク)」を掲げる

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.05.04 
tags:桐商 シカク, 桐商 スパーク, 桐生市立商業高校, 薗田佳介

桐商独自の教育ビジョンについて説明する星野亨校長(同校体育館で)

写真を拡大

 桐生市立商業高校(星野亨校長)の2025年度開校記念式典が4月25日、同校体育館で開かれた。今年度は創立85周年の節目。星野校長は歴史を振り返るとともに、桐商独自の教育ビジョン「S.P.A.R.K.(スパーク)」を掲げ、「生徒一人ひとりが、自分と社会をより良くしようと願う意志と原動力を発揮できるような学校を、共に築いていきましょう」と生徒、教職員をはじめ保護者や同窓会の代表らに呼び掛けた。


■主体性と克服する力 記念式典で校長呼び掛け
 桐商の前身は1940年に誕生した桐生市実践女子青年学校。その後、校名は変遷し桐生市立高校となり、51年には市立商業高校を併設、53年に普通科・家庭科が廃校となり、現在の校名となった。
 星野校長が掲げる新構想「スパーク」は、Student Power of Agency and Resilience at Kirisho」の略称。
 変化の激しい時代、社会課題など“正解のない問い”と向き合うには、「言われたことを正しくこなす力」だけでは不十分で、一人ひとりが主体的に考え、判断し、行動する力が求められる。
 「そのために必要なのがAgency(エージェンシー・主体性)とResilience(レジリエンス・困難を乗り越える力)です」と、星野校長は説明。
 学力も資格も大切だが、心の豊かさや周囲の人との信頼関係、自己肯定感、地域社会とのつながりに目を向けることも大切で、「エージェンシーやレジリエンスを身に付けることは、自分や周囲の幸福(Well-being ウェルビーイング)にもつながるはず」とも。
 「英語のスパークには『火花を散らす』などの意味もある。生徒一人ひとりの可能性に光を当て、その力を輝かせたいという願いも込めた」と、700人超の生徒をはじめ教職員ら学校関係者に呼び掛け、方針を示した。
 この日はシカク副社長で同校出身の薗田佳介さんによる「テクノロジーの進歩について」と題した講演も。「AI(人工知能)は便利だが、頼りすぎると人としてのスキル(技術)が落ちるリスクもある。何のために使用するのか、目的を意識しながら付き合うべきでは」などと、生徒に語り掛けていた。

桐生タイムス

 

広告

ページトップへ