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戦争の記憶、次世代へーー太田市に「平和祈念展示資料室」オープン

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戦争の記憶、次世代へーー太田市に「平和祈念展示資料室」オープン

文化

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.05.08 
tags:太田市学習文化センター, 平和祈念展示資料室 太田市

 戦争の悲惨さを後世に伝えようと8日、太田市飯塚町の市学習文化センター内に「平和祈念展示資料室」がオープンした。

 老朽化による施設の解体で休館が続いていた旧祈念館は3年の準備期間を経て、同センターへ移転、再開。太田市遺族会「戦争を語り継ぐ会」が所有する貴重な戦時遺品を常設展示する。

 

 オープンイベントでは、遺族会の会員や市議会議員など約30人が出席し、同資料室の完成を祝った。穂積昌信太田市長は「この資料館を通じて地域の皆様と一緒になって戦争の悲惨さと、これから願う平和について考えていきたい」と挨拶し、関係者一同でテープカットを行った。

 

 同資料室には1945年の「太田大空襲」に関する写真パネルをはじめ、焼夷弾の実物や旧陸軍の軍服、防空頭巾、千人針など約130点が並ぶ。ソファで戦史書や学習ビデオを見ることができ、学校の団体見学も可能。11日までは同センター第1研修室にオープンを記念した特設展示も公開され、桐生市民から寄贈されたガラス製のネガ兵士写真、中島飛行機太田製作所に残されていた「零戦」の前後輪タイヤも見学することができる。

 地元の小学生たちに戦争の実態、平和の尊さを訴えていた「戦争を語り継ぐ会」代表の新島 敏明さん(83)は「多くの方に来ていただきたい。常設で資料を展示しているので、若い世代に戦争の記憶を引き継げれば」と話している。

「太田市平和祈念展示資料室」は入場無料で月曜日と年末年始が休館。開館時間は午前9時から午後4時半まで。

情報提供

この記事は光ケーブルテレビ放送部から情報提供を受けています。

 

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