太田市で唯一現存「青い目の人形」特別公開 新田荘歴史資料館
太平洋戦争前、アメリカから友好の証に贈られた「青い目の人形」が太田市世良田町の市立新田荘歴史資料館で展示されている。8月31日まで。
平和の尊さと戦争の悲惨さを若い世代にも知ってもらおうと、同市文化財課は夏の展示会「終戦から80年・太田と戦争」を企画。市内に残る軍装品、地図、写真、戦時国債など約40点を展示している。
今回は戦争中に破壊や焼却から免れた、同市韮川小学校の「青い目の人形・メリーちゃん」を特別公開した。太田市では奇跡的にこの1体のみ現存する。
「青い目の人形」は1927年(昭和2年)に日米親善のためにアメリカから贈られた約1万3千体のフレンドシップドール(友情人形)。そのうち142体が群馬県内の幼稚園や小学校に配布された。
その後、太平洋戦争の激化で敵国のおもちゃとういう理由で多くの人形は燃やされ、または空襲で焼失したが、当時の韮川小学校の吉田 準一郎校長は「人形には罪はない」と戸棚に隠し、保管。終戦まで大切に守り続けた。現在、県内に残る「青い目の人形」は19体、桐生市では北小学校と広沢小学校の2体のみ。
今回展示している「青い目の人形」は金髪の少女で赤い帽子とピンクの洋服の衣装。服は3代目で作り直してきたという。顔の表面には亀裂が入るが、他の保存状態は良く、薄い水色の青い瞳もいまだに鮮明だ。同校の沿革誌には「昭和2年5月2日、アメリカヨリ親善人形ヲ交付サル」と記している。
同館の学芸員で近代軍事史研究家の前澤 哲也さんは「青い目の人形の他にも陶器製の手榴弾や兵士が身に着けていた千人針など貴重な戦争資料を展示している。日本にも戦争があったこと、悲惨な時代があったことを多くの方に知ってほしい」と話す。
入館料は200円、中学生以下無料。月曜休館で月曜が休日の場合は翌日。終戦の日である8月15日 午後2時からは学芸員トーク「須永好の日記から見た戦時下の太田」が開催される(予約制で40人限定)予約は同館(☎0276-52-2215)まで。

(編集部)
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